30代から急増する女性の「がん」。そのとき「お金」の問題は?【中編】

<乳がんを克服した藤森香衣さん(モデル)×岩瀬大輔・ライフネット生命保険社長が語る「女性の病気とお金」>

⇒【前編】「ある日突然、誰にでも、病気はやってくる」

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岩瀬: 闘病中、お仕事は続けていたんですか?

藤森香衣

藤森さん

藤森: 私はがんを隠し通せる性格ではないですし、表に出ている身で、知られたときに尾ひれをつけて語られるのは、他のサバイバーにとってもよくないだろうと。ですから、公表したい意志を事務所に伝え、仕事先との調整をしてもらって続けることができました。

岩瀬: 自分から正確な情報を伝えたほうがいいという判断だったんですね。

藤森: 乳がん、肺がん、胃がん、肝がん、大腸がんという「5大がん」は、検診で早期発見したら治せる病気です。国は検診率5割を目指しているのですが、啓発活動が盛んな乳がんでも3割程度。お医者さまや国も啓蒙活動をやっていますが、私みたいなサバイバーの当事者が、それを伝えていく意味はあるのかなって思っています。

頼りになるのは「何に使ってもいいお金」



――病に「検診」で備え、万が一、病気になってしまった場合、「保険」で不測の出費に備える、と。そこで、「保険のプロ」として岩瀬社長にお伺いしたいのは、女性が医療保険を選ぶときの、相場観や選び方のポイントはどんなところにあるのでしょう?

岩瀬: 相場観は「家計に負担のない範囲」が基本です。そして、やはり、内容を理解しておくということですね。いざというときのイメージもなく、なんとなく加入するのはよくありません。例えば、昔の医療保険は入院給付金1日いくらというのを柱に、オプション的にプラスされるタイプが主流でしたが、最近は、入院期間は短くなっています。

藤森: 私も9日間の入院でしたし、部分切除の方は4日で退院されていました。

岩瀬大輔

岩瀬さん

岩瀬: 入院日額がフォーカスされているものよりも、むしろ、使途が制限されないまとまったお金が出るタイプがいいのではないでしょうか。ライフネット生命の「新じぶんへの保険レディース」は、「女性特有の病気の場合、入院給付金倍額」という保障に加え、「おすすめコース」では「がんの場合に一時金として入院給付金額の100倍を一括で受け取れる」かたちにしました。入院給付日額が5000円の設定なら50万円、1万円なら100万円という具合です。

藤森: 病気だとわかっても、どこまでの治療になるのかって、なかなか決まらないんです。私も細胞の病理検査で転移があったら、そこから抗がん剤治療が始まっていたわけですし。病気の進度に応じて治療費もかかる。何にどれくらいのお金が必要になるのかわからないので、何にでも使っていい、というまとまったお金は心強いです。

岩瀬: ほかにも、例えば、抗がん剤治療で髪の毛が抜けてしまい、ウイッグを作りたい。が、ちゃんとしたものは50万~60万円かかる、といったお話も伺ったことがあります。何に使ってもいいという一時金は汎用性が広く、また、「初めてがんと診断された場合」など、給付条件が明確だという利点もある。あとは、入院・手術後の保障ですね。藤森さんは、手術されて1年で、もう少し、様子を見るかたちですか?

藤森: 0期でしたし全部とってしまったので、再発の可能性はほとんどなくなりました。ただ、絶対ではありませんし、左胸はまた別の話なので、一年に一回検診を行っていきます。

岩瀬: それはよかった。でも、手術後もまた……という方も少なくありませんので、がん治療が2年目以降も続いた場合、一時金が継続して支払われるものがいいと思います。でも、なにはともあれ、まずは何かしらの医療保険に入っておく、ということが第一ですね。

藤森: 乳がんや子宮がんなど女性特有のがんは、30代以降、仕事も子育てもという時期になりやすく、治療の苦しさに加え、いろいろな不安を抱えることになります。そのうえでさらに、お金の悩みを抱えるとなると大変です。私が保険に入ったとき、担当の方にも言われたのですが、財産を取り崩しての治療は不安をうみます。国の保険に加えて、自分が望む治療を生命保険でカバーできたら、治ったとき人生を再構築できる。そのためにあるのが保険なんです。

岩瀬: 素晴らしい! すぐに保険会社の営業ができますよ(笑)。それは冗談として、藤森さんご自身が経験から実感されたことなんですよね。

⇒【後編】「リスクに備えるには貯金がいい?保険がいい?」

<TEXT/鈴木靖子 PHOTO/山田耕司>




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