田中圭『先生を消す方程式。 』に賛否両論。ツッコミポイントが続々
本当に彼らはエリートなのか?
義澤は生徒たちの手によって、何度も追い込まれて命の危険に晒されますが、その度に教室に蘇り生徒に対して彼なりの「教育」を施します。義澤が不死身すぎることも明らかなツッコミポイントなのですが、回を追うごとに浮かび上がってくるのが、「ここの生徒たち、本当にエリートなのか…?」という疑問。 これは彼らの「先生を消す方程式」が、余りにも雑すぎるから!水を被せてビショビショにし、学校の階段から突き落として意識不明にさせ、3人がかりで首吊りしたかのように見せかけ、病院に潜り込んで静の呼吸器を外そうとする……こんなアリバイもトリックもあったもんじゃない犯行の数々が、進学校に通うエリートのやり口だなんてちょっとした驚きです。 第4話に至っては生徒たちが4人で義澤を殺すために3mの穴を掘っています。しかも、スコップの手作業で。 これはアナログすぎるだろ!それこそ同局の『ロンドンハーツ』のスタッフに教えを乞うべきでは、という考えが一瞬だけ頭を過りましたね。あれだけ第1話で「東大」「エリート」を強調していただけに、頭ではなく体力勝負で殺しにかかっている姿にどうしようもなく違和感が沸き上がってきました。 もしも「セレブの子息が多い」という設定だけであれば、あまり気にならない部分だったかもしれません。
義経先生、死んじゃったけどどうすんの?!
第4話では、恋人の静を階段から突き落とした犯人が頼田であることが判明。自白を録音した義澤はついにその敵を討つことができるのか?!と思いきや。なんと元不登校生徒で義澤にすっかり懐いている生徒のピンチを救うために、逆に頼田から追い詰められてしまい、なんと死んでしまうのです! ここで「第一章 義経、討伐編 完結」となり、第5話の次回予告では暴走を始める頼田の姿が映っていました。第4話のラストで義澤の命が絶たれたというはっきりしたモノローグが入った上に例の3mの穴に埋められたのは間違いなく、どう考えても生きてはいない……。主人公不在で物語は進んでいくのでしょうか。 去年、田中圭は秋元康が企画した『あなたの番です』(日本テレビ系)でも主役を演じていました。この作品ではもう一人の主人公である原田知世演じる手塚菜奈が、ドラマの折り返し地点で死んでしまうという衝撃の展開を見せましたが、さすがに今回は彼の単独主演ですし同様の流れにはならないはず。 となると、このまま義澤は死んだままにはならないのでは?予告で映し出される数字やチンギス・ハーンっぽい影を踏まえるとまだ何かトンデモ展開が待っているのではないか?! あらためて物語をなぞってみると、結局のところ今作に思い切り惹きつけられてしまっている自分がいるのも否めません。視聴者視点からのツッコミポイントすら、放送作家・鈴木おさむの想定内、手のひらの上という可能性も大いにあります。 11月28日からスタートする『せんけす』第二章、色んな意味で期待したいと思います。 <文/女子SPA!編集部> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
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