――監督、おふたりをお肉の部位に例えると?

『フード・ラック!食運』
寺門「
太鳳ちゃんはシャトーブリアンでしょうね。牛のなかで一番気品があって、一番繊細で柔らかくて、ヒレのなかで一番いいところ。
NAOTOくんにはサーロイン。サーの称号をあげよう。もともとロインという場所にサーをつけたんです。牛の味を見るのなら、サーロイン。シャトーブリアンもサーロインも、それを買うために牛を買うという場所です」
NAOTO&土屋「ありがとうございます!」
――最後に、監督が本作でこだわったことを教えてください。
寺門「
お肉を食べたいと思ってもらいたいのが絶対。『美味しい』というのは、人を幸せにするからね。観てくれる人も幸せになれるように作りたかった。それからもうひとつ、この映画の大きなテーマになっているのが家族愛。観終わって帰るときに、自分の大切な人に電話したいと思ってくれたらなと。『お袋元気か? いや、用事はないんだけど、また電話するよ』って。そんなことをちょっとでも思ってくれたら、映画を撮った価値があるなと思っています」
(C) 2020 松竹
<文・写真/望月ふみ>
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。
@mochi_fumi