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最悪のクリスマス。逆プロポーズするつもりが、彼の部屋に知らない女が…!

知らない女性と抱き合う彼氏

 Sさん宅の玄関をそっと合鍵で開けると、見た事のない女性の靴がありました。 「嘘でしょ?と信じられない気持ちで、リビングの扉を開けてみると、チキンやらケーキやらがテーブルにいっぱい並んでいて…ソファーでパーティー帽を被ったSと知らない女が抱き合っていたんですよ」 クリスマス「ちょっと誰この女!?どういう事」と怒鳴る加奈子さん。 「するとSがその女を抱きしめながら、冷静な声で『そっちこそ今さら何?そっちがもう僕には飽きたってイチャモンつけてきたくせに』と言われて、血の気が引きました」  その言葉に動揺したものの、知らない女性がいる手前、素直に謝れず「合鍵置いて帰ってよ。もうこの彼女の物だから。僕も返すし」と言う彼氏に「こっちこそ、もうお前の顔なんか2度と見たくないわ!」と鍵を投げつけ帰ってきてしまったんだとか。 「『逆プロポーズするはずが、なんでこんな事になっちゃったんだろう?』って泣きながら2時間かけて歩いて帰りました。幸せそうなカップル何組もとすれ違いながら」

彼のインスタに結婚報告がアップされた

 家に帰ってケーキの箱を開けてみると、ボロボロに崩れた生クリームの海で、砂糖菓子のサンタがおぼれて泣いているように見えました。 「そのケーキを食べながらまた泣いて、やっぱりSの事をあきらめきれないと思い『本当は今日、仲直り&逆プロポーズするつもりでした。怒らせてごめんなさい。また以前のような仲に戻れませんか?』とLINEしましたが…何日経っても既読にもなりませんでしたね」 スマホ女性 その4ヶ月後、Sさんのインスタに「私達、結婚しました」と例の女性との笑顔の写真がアップされていたそう。 「コロナの影響で、式は挙げないと書いてありましたが…そんなこと関係ないぐらいSが幸せそうで、今まで見た事ないワクワクした表情をしていてショックでしたね。それからしばらく何も手につきませんでした」  それ以来、出会いもなく今年は独りぼっちのイブを過ごす予定の加奈子さん。 「コロナを理由に、独りでもしょうがないよねって言い訳出来て正直ホッとしています。Sの事を忘れるにはまだしばらく時間がかかりそうなので」とため息をつく加奈子さんなのでした。 ―年末年始のトホホエピソード― <文&イラスト/鈴木詩子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
鈴木詩子
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
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