婚活で理想をあきらめないコツは?マンガ『合理的な婚活』に答えがあった
―横嶋じゃのめさんインタビュー 後編―
「子なし別居」を条件に挙げた婚活のリアルを『合理的な婚活~DINKsを本気で目指すおたくの実録婚活漫画~』で綴りながら、婚活の本質を突いた持論を展開する横嶋じゃのめさん。前回は、29歳で婚活を始めたきっかけや「子なし別居」を条件に決めた理由を語ってくれました。
【前回記事】⇒婚活で“選ばれる”ための我慢、もうやめた!マンガ『合理的な婚活』に学ぶ
婚活成就にはややハードルが高めと思われる状況の中、どのように条件を貫き通せたのか。今回も引き続き横嶋さんにお話を聞いていきます。
漫画の中では、のちの夫と出会うまでの1年半で直接会った男性一人ひとりとのエピソードが、横嶋さんの感情と併せて紹介されています。いいと思った男性にお断りされるシーンも何度か出てきますが、条件を下げるどころか、少しずつ上がってきている印象も……。
「毎回会うたびに、この人じゃないと思ったのはなんでか、この人いいなと思ったのはなんでかというのを冷静に考えていました。それを繰り返すうちに、自分に合うタイプや自分の求めるタイプ、これまで気づかなかったアリ・ナシなどが見えてきたんです。
自分の中の条件を観察して、実際に男性と会ってブラッシュアップして、偶像の解像度を上げていく。そうしたら、必然的に条件が増えていきました(笑)」(横嶋さん、以下同)
たとえば初めは気にしていなかった年収も、会っていくうちに、アプリでの検索条件に加わったとのこと。
「私は夫婦で別財布を希望しているので、相手の稼ぎにこだわりはないのですが、男性と会う中で年収と能力的なものに関連性があることに気づいたので、より求めるタイプに絞り込みやすいよう途中から年収も条件に加えました」
条件をブラッシュアップすることで求める男性像が明確になる一方、該当する男性に出会える確率は下がっていくようにも思えます。それでも条件を下げたりあきらめたりすることなく婚活を続けられたモチベーションは、どこにあったのでしょうか?
「ひとつはアンチの声ですね。漫画のレビューとかに『結婚をステータスに思っているだけ』『結婚は忍耐です』『考えが甘い』みたいな書き込みがいっぱいあって、『そうじゃない!』『絶対に成功させてやる! みてろよ!』って(笑)。
私の場合はマンガが現状報告の代わりでしたが、ハッパをかけてくれるような信頼できる相手に逐一状況を報告して、自ら逃げ道を塞ぐのは婚活を続けるのに有効だと感じます。一人でひっそりやっていると、いつでも投げ出せてしまうので」
