そうして見事に婚活を成功させた横嶋さん。ただ、そこには婚活に対する大きな変化が影響していたのだとか。
「私は感情を表に出すのがすごく恥ずかしくて、その気持ちを打ち消すために、全工程をすっ飛ばして過激な表現をしてしまうところがあるんです。婚活でもそこは変わらなくて、子なし別居という条件や、
人生こうありたいという希望ははっきりしているのに、パートナーにどう接してほしいかという思いからは目を背けていました。でもある日、仕事でお会いした方にそこを指摘されてしまって……」
『合理的な婚活 成婚編~子なし別居婚をめざすおたくの婚活実録漫画~』より ©横嶋じゃのめ/ホーム社
『合理的な婚活 成婚編~子なし別居婚をめざすおたくの婚活実録漫画~』より ©横嶋じゃのめ/ホーム社
婚活にまつわる話題の中で、これまで恥ずかしさから見ないようにしていた自身の感情を鋭く突かれてしまった横嶋さん。それをきっかけに自問自答を繰り返し、ひとつの答えを見つけます。
「私、本当はかわいがってほしかったんだと。90歳や100歳になっても『かわいいね』って言われたいんだということを、やっと認めることができました」
「どう接してほしいか」をオープンにしたら、今の夫に出会えた
「これまで、自分みたいなかわいげのない女がかわいがってもらえるわけあるか! というセルフ突っ込みで、いちばん軸になるはずの条件を無意識に曇らせていたんです。でもそれに気づけたから、婚活スタイルを理論武装する人から『かわいがってくれる人を求めています!』に変えてみました。そうしたら、2人目で今の夫に出会えました(笑)」
『合理的な婚活 成婚編~子なし別居婚をめざすおたくの婚活実録漫画~』より ©横嶋じゃのめ/ホーム社
『合理的な婚活 成婚編~子なし別居婚をめざすおたくの婚活実録漫画~』より ©横嶋じゃのめ/ホーム社
子どもの有無や生活スタイル、年収といった条件も大切ですが、自分の恥ずかしい一面もすべてさらけ出すことで、結婚に本当に求めていたものを手に入れられたという横嶋さん。
「本質的な部分で条件がマッチしているから、その後の関係性もすごくスムーズです。そして、
婚活を始めたころの自分より、今の自分の方が好きって思います」
婚活中、ときどき横嶋さんのように立ち止まって「これからどんな自分になりたいか」を考えるのも良さそうです。世の中の「こうあるべき」に惑わされず、皆さんそれぞれが描く“幸せのビジョン”を実現できますように!
<漫画/横嶋じゃのめ 取材・文/千葉こころ>
千葉こころ
ビールと映画とMr.Childrenをこよなく愛し、何事も楽しむことをモットーに徒然滑走中。恋愛や不倫に関する取材ではいつしか真剣相談になっていることも多い、人生経験だけは豊富なアラフォーフリーライター。