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ベテラン歌手、自殺をはかった後に出会った“救いの言葉”

 DVや自殺未遂、病気など数々の苦難を経験してきたベテラン歌手のティナ・ターナー(81)。特に元夫の家庭内暴力はすさまじく、一時は「死が唯一の逃げるチャンス」だと思っていたことも告白している。しかし、そんなティナの命を救ったのは“仏教”だったという。

一番つらい思いをしていた時期に“お経”と出会う

ティナ・ターナー

ティナ・ターナー

 今月初め、人生をより幸せに生きるための指南書『Happiness Becomes You: A Guide to Changing Your Life for Good』を出版したティナ。本の出版にあたり、これまで自身が経験してきた様々な問題や葛藤についてメディアで積極的に発言を行っている。  10代でミュージシャンのアイク・ターナーと出会い、音楽の道に導かれたティナ。その後、師弟関係にあったアイクとデュオ・グループを組みヒット曲を連発、大きな成功をおさめた。兄弟のように仲が良かったというアイクとはその後結婚し、公私ともにパートナーになった。  しかし、ドラッグなどの問題を抱えたアイクから激しいDVを受けるようになり、結婚生活は壮絶きわまりないものに。あまりのつらさに自殺を試みたこともあったという。そんなどん底を経験しながら、最終的に乗り越えられたのは、仏教との出会いだったと語っている。 「仏教が私の命を救ってくれた。家庭内暴力などで、私が一番つらい思いをしていた時期に、念仏や仏教について学び始めたの」 「それが運命なのかどうかはわからない。けど、まさにベストなタイミングでお経と出会ったことは確かよ」

薬物自殺を図った後に訪れた転機

アイク&ティナ・ターナー

アイク&ティナ・ターナー『Proud Mary: The Best of Ike & Tina Turner』のCD
(※画像:Amazonより)

 夫婦デュオとして活躍を続けた一方で、私生活ではアイクとの間に大きな問題を抱えていたティナ。  1962年に結婚して以降、アイクからの暴力に耐えながら、行動を制限される生活を送っていたという。そんな日々に絶望し、大量の睡眠薬を飲んで自殺を図ったことも。そのときは幸いにも、病院に搬送され一命をとりとめたが、アイクとの屈辱的な結婚生活はそれからも続いた。そんななか、知人を通して仏教に出会う。  イギリスの雑誌『タイム』で当時を振り返ったティナは、こんなふうに語っている。 「大変だったあの時期、煙草や、アルコール、ドラッグに逃げていたほうがきっとラクだったでしょうね」 「でも私はその代わりに、自分の内面と向き合ったの。より素晴らしい自分自身の源となるものに触れたの。私の大切な友人、デヴィッド・ボウイは生涯にわたって仏教に興味があったけれど、よく彼から不死鳥だって言われたものよ。灰の中から現れる神話の鳥よ」  それから間もなく「SGI(創価学会インターナショナル)」のメンバーに仏教を教わるようになったティナ。そのときに「“ナムミョウホウレンゲキョウ(南無妙法蓮華経)”と唱えることを知った」といい、その題目を唱えると不思議と心が平穏になったそうだ。題目を唱えることで救われたというティナは、それから50年経った今でも毎日唱えることを習慣にしているという。

誰もがあらゆる問題を克服する可能性を持っている

「アイクとの生活は、試練の連続への挑戦だった。私は何年にもわたって、精神的にも肉体的にも、家庭内暴力に苦しめられた」と語るティナだが、かつてはひどい扱いを受けながらも、暴力夫からなかなか逃れられずにいた。  幼い頃ころ母親に愛された実感がなく、愛に飢えていたという精神的な問題に加え、私生活で行動が制限され、無一文の状態だったことから、「ある時点において、死が唯一の逃げるチャンスだと思った」という。  しかし、仏教と出会い「南無妙法蓮華経」と唱え続けることにより、徐々に自信をつけていったティナは、ほんのわずかの小銭とクレジットカードを握りしめ脱走。とうとうアイクから逃げ出すことに成功し、1976年に離婚した。
『Happiness Becomes You: A Guide to Changing Your Life for Good』

人生を幸せに生きるためのアドバイスがたくさん詰まっているティナの新刊『Happiness Becomes You: A Guide to Changing Your Life for Good』
(※画像:Amazonより)

 その後も腎機能障害や癌などの病気、さらには息子の自殺など、予期せぬ悲劇に見舞われたティナ。しかし、そうした大きな問題に直面しても、それによって未来が左右されるわけではないと信じているそうだ。 「私の人生が教えてくれた一つの教訓は、大きな問題に直面しても、必ずしもそれによって未来が左右されるわけではない、ということ」 「逆境をチャンスに変えるの。それをどのように使って自分を作っていくか。それが私達の成功と幸せを決定すると思う」 「私は、誰もがあらゆる問題を克服する可能性を持っていると信じている。ただ生き残ると言うことではなく、その問題があったからこそ、力強く成長するという意味でね」  先日上梓された新刊について、「私が人生で最もつらかった時期にいかに喜びを見いだしていたか。その方法をシェアして、読んでくれた人にも同じようにできるよと伝えたい」と話しているティナ。現在は、2013年に再婚した16歳年下の男性とスイスで幸せに暮らしている。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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