では、服用するときに注意すべきことはあるのでしょうか。
「飲み忘れを心配する方が多いのですが、2日以上忘れてしまうと避妊効果は落ちます。そのときはちゃんとコンドームをする。妊娠が怖いようであれば、服用を再開して1週間過ぎるまでセックスはしないことですね
生理痛や子宮内膜症の治療のために服用している場合、多少飲み忘れたところでその効果がなくなることはありません。ただし飲み忘れは不正出血の原因になるので注意してください」
ピルの普及率は、アメリカで20~30%あり、ヨーロッパではなんと40%の国もあるそう!(*3)一方、日本はというと現在5%前後。先進国の中では圧倒的に低い数値。10数年前はたった2%だったことを考えると、徐々にだけれど広がってはいるよう。
「若い女性の間では避妊のためだけではなく生理痛やPMS、ニキビの治療に飲み始める人が増えています。情報が何もなく知らなくて服用しない、服用できなかったというのと、情報はあるけど選択しなかったというのは違います。女性自身がコントロールできる確実な避妊方法としてのピル、だけでなく、婦人科系の病気の治療薬としてのピルもある、ということを知ってほしいと思います」
避妊だけでなくさまざまな病気の予防も、自分が主体的に選べるのがピル。自分のからだと将来のことを考えて、選んでいきたいですよね。
(*1)Hatcher RA et al.:Contraceptive Technology:Twentieth Revised Edition. New York:Ardent Media,779-861(2011)
(*2)低用量ピルの副作用について心配しておられる女性へ(平成25年12月 日本産婦人科学会)
(*3)避妊法2019(Contraceptive Use by Method 2019)
<深沢瞳子 取材・文/鈴木靖子>