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恋愛が長続きしない34歳女性。裏には、父親との不幸な関係があった

アルコール依存症の父親に責められ続けた日々

女性 耳を塞ぐ のぞみさんが物心ついた頃から、父親はアルコール依存症。暴力は振るいませんでしたが、たくさんの暴言を家族に浴びせてきました。洗面所に髪の毛が1本落ちていただけで「だらしない」と叱咤され、電気を消し忘れると「とろくさい」と罵倒される日々。  希望通りの行動をしないと、口を聞いてもらえないこともありました。 「あの人は怒るとドアを勢いよくバタンと閉める。その音を聞くたびに、私はダメな人間なんだと何度も何度も思いました」  ちょっとしたミスを執拗に責められたり、人格否定されたりした結果、のぞみさんは他人から指摘や否定をされることが苦手に。特に友人よりも距離感が近い恋人から、自分とは違った意見や考えを言われると、自分の至らなさを責められているような気持ちになり、恐怖と嫌悪感がこみあげてきます。 「100%価値観が合う人なんてどこにもいないと分かってるし、相手も私を責めたくて言うわけじゃないっていうのも理解しています。でも、ちょっとでもトゲのあるような言葉を言われると、この人も私をダメ認定するのかと思い、だったらどうでもいいやってなってしまう」  そんな自分の感情に気づいたのは、最近のこと。自覚してしまったからこそ、今後、どうやって気持ちに折り合いをつけつつ、恋人と関わっていけばいいのか悩んでいます。

「私も父親のようになっていそうで怖い」

「どんな人と付き合っても、知らず知らずのうちに相手に合わせる自分になってしまう。相手が好きそうな自分を演じるから疲れてしまうし、ちょっとでも否定されると、何がいけなかったのかと悩んだり、こんなにもいい子でいるのに何が不満なのかと怒りたくなったりしてしまいます」  けれどその一方で、自分の恋人に対する態度がまるで、父親みたいだとも感じ、恐怖を抱くことも……。 「私も知らないうちにあの人みたいに、誰かをダメ認定しているような気がして嫌になる。一番なりたくなかった人に、気づいたらなっていそうで怖いです」  優しい彼氏のためにも、こんな自分を変えないと……。そうこぼすのぞみさんにとって、喜怒哀楽すべてを共有していかねばならない結婚は憧れであり、一番遠く感じられる幸せの形。  指摘や意見の相違は非難ではない――。もし、そう気づけたら、のぞみさんは自分自身にダメの烙印を下さなくてよくなり「価値観の違い」を楽しめるようになるのかもしれません。 <取材・文/古川諭香>
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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