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「猫をけなす夫に耐えられない…」離婚を選んだ30代女性の胸中

夫よりも愛猫を選んだ日

夫婦喧嘩 そんなある日、じゃれていた猫が手を強めに引っ掻き、駿さんが出血。すると、駿さんは猫の頭を軽く叩きました。そして、その日以降、イタズラをされたり、自分にとって気に入らないことがあったりすると頭を叩くようになったのです。 「そしたら、愛猫にも変化があって。私が頭の上に手をかざしても警戒するようになってしまいました。その姿を見て、別れようと思ったんです。私は、夫よりも猫を取りました」  離婚を切り出すと、駿さんは驚愕。 「たかが猫への態度だけで……と言われました。だから、私にもぞんざいな言葉を言うところも含め、耐えられないと訴えました」

離婚成立。しかし彼から“ありえない要求”が

 その後、家庭内別居のような状態が2か月ほど続き、駿さんが折れる形で離婚が成立。財産分与の際、駿さんはなんと「猫に芸を教えれば、SNSで有名になれるかもしれないから俺が育てる」と言ってきました。ゆうこさんは、それだけは阻止せねばと思い、自分が引き取りたいと強く訴えました。 「見返りがありそうだから一緒に暮らすというのは、私は違うと思う。メリットなんてなくても、たとえ負担が増えたとしても、ただ一緒にいたいからいる。それでいいと思うんです」  バツイチとなったゆうこさんはその後、新たな猫を迎え、現在は2ニャンのお世話に励む日々。 「毎日甘やかしていますが、手を上にかざすと愛猫はまだ警戒してしまう。心の傷を癒すことの難しさを痛感していますが、諦めたくありません」  自分という存在を軽視されてきたゆうこさんと1匹の猫。2人は悲しみを癒し合いながら、前に進んでいます。 <取材・文/古川諭香> 【他のエピソードを読む】⇒「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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