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子供が大ケガしてもスマホゲームを続ける夫。怒り爆発した妻の行動

娘のケガよりゲームを優先した夫に、怒り爆発!

ひどい夫 「ある時、娘の腕が脱臼してしまったんです。そのときも電話してもなかなか出ず、こっちは救急車に乗っているのに『そんなことで掛けてくるな』と言って、その日もゲームして深夜まで帰ってきませんでした……」  さらに、彰さんの行動はエスカレートしていきます。 「結婚記念日にゲームの大きな大会があると言って、私に黙って、広島の旅行を勝手に予約していたんです。これには頭に来ましたね。夫がそのゲームに飽きるのを待っていたのですが、翌年は北海道で行われた大会にまた一人で参加していましたね」  こんな調子で、ゆかりさんの不満はどんどん溜まっていきました。ある日、疲れていたので、夫に娘の送迎を頼もうとしたとき、その怒りが大爆発してしまいます。 「夫の姿が見えなかったので、トイレを覗いてみると、個室の中でもゲームの画面を開いていました。私の用も聞こうとせず『うるさい』と言ってトイレの扉を勢いよく閉めた夫に腹を立て、バケツで扉を破壊しました」

コロナ禍で夫が変わっていき…

 あまりの怒りでトイレのドアを破壊……。夫はさぞ驚いたことでしょう。しかし、それでも夫はゲームをやめませんでした。それ以降、1日のほとんどの時間、夫が仕事かゲームで家にいない家庭内別居状態が続きました。 「もう、家にいないほうがいいな、死んでくれたほうがましだなとすら思うようになってしまいました。そんなとき、コロナの影響で、夫がリモートワークになったんです。洗い物や洗濯物など少しずつ手伝ってくれるようになりました。娘とも一緒に寝るようになって、やっと愛情も芽生えてきたみたいです」  コロナ禍をきっかけに、久しぶりに夫の父親らしい姿を見ることができたゆかりさん。夫への気持ちもだんだんと変化していきました。  在宅時間が増えることで、“コロナ離婚”にいたる夫婦が多いことが話題になっていますが、今回のケースでは、時間が増えたことが仲直りのきっかけとなったようです。 「今思うと、夫も仕事のプレッシャーもあったのかもしれないです。お酒も飲まないし、発散方法がわからなかったのかも。もともとのまじめな性格が、どこまでもゲームをやりつくさないと気が済まなくさせていたのかもしれないです」  幸い彼は、治療が必要なほどのゲーム依存ではなかった模様。それとも家族との時間が、自然な“治療”になったのでしょうか。 <取材・文/阿佐ヶ谷蘭子 イラスト/カツオ> 【他のエピソードを読む】⇒「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ
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