小川アナにとって、自分の家族に馴染んでくれるハイスペ男子は夫として最良だった。前カレと違って地に足をつけて仕事をしていると評価もしていたかもしれない。
豊田氏にとっても、同じ理由で小川アナの「家族」になるのは喜ばしいことだっただろう。妻は有名なニュースキャスター。テレビで妻を見ながら、密かに「こんな素敵な女性を妻にもった自分」を考えて優越感に浸っていたかもしれない。
A子さんは「安達祐実似のウェブデザイナー」と言われている。妻と同い年の女性とつきあっているところに、「若い女性と遊びたい」わけではない豊田氏の感性が表れている。
豊田剛一郎氏はフォーブス ジャパン『日本の起業家ランキング2020』3位にも選ばれていた。写真右が豊田氏(画像:リンクタイズ株式会社プレスリリースより)
A子さんの言を借りれば、恋人がいるとわかったとき、結婚が決まったとき、子どもが生まれたときなどを契機に、何度も「別れよう」と言ったそうだ。ところが豊田氏は「別れたくない」と連絡をよこす。そう言われるたびに、彼の気持ちに引っ張られたと告白している。
それが本当であるなら、豊田氏は、A子さんとの関係を「恋」と位置づけていたのだろう。家族愛とはまったく別物として。
A子さんと豊田氏は趣味が合ったという。スキューバダイビングやスノーボードなどが好きで、一緒にいて楽しかったと彼女は言っている。A子さんには、いつか離婚して自分のほうに来てくれるのではないかという微かな希望があったのかもしれない。
だが、豊田氏は、完全に自分の中で「妻」と「恋人」を分けていたのではないだろうか。
妻は、その家族も含めてあくまでも自分自身のオフィシャルな関係、そして恋人とはプライベートな関係。両方、問題なく継続できれば、それは幸せで満たされるのだろうが、世の中、そうは甘くなかった。
A子さんとの関係を誰が週刊誌にリークしたのかはわからないが、本人でないとするならば、そのリークこそが「ハイスペ夫婦」への世間の嫉妬なのかもしれない。
<文/亀山早苗>
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