日本でも大ブームを巻き起こした『愛の不時着』。パラグライダーに乗っていた財閥令嬢が北朝鮮に不時着してしまうという衝撃的なはじまりから、軍人と真実の愛を紡ぐまでの物語。

(画像:tvNドラマ公式サイトより)
まさに人生はどこに不時着するかわからず、私も一視聴者としてドキドキしっぱなしでした。主演俳優のヒョンビンに着地しちゃった人は多いかもしれません。ここで登場するのが「とうもろこし麺」。ドラマでは第2話、ジョンヒョク(ヒョンビン)が手打ちしていましたね。あのシーンを思い出して、さっそく作ってみましょう。
☆ジョンヒョク特製とうもろこし麺

写真/林ユバ
※調理時間約25分 難易度1
材料(1人分)
とうもろこし麺 1人分
水 400ml
ナンプラー 大さじ1/2
みそ 大さじ1
溶き卵 1/2個
しいたけ 1枚
にんじん 1/4本
たまねぎ 1/4個
じゃがいも(中) 1/4個
長ねぎ 1/8本
塩 少々
サラダ油 小さじ1
赤唐辛子(手に入れば) 適宜
1 たまねぎと、軸をとりのぞいたしいたけはスライスに、にんじんとじゃがいもは千切りにする。長ねぎと赤唐辛子はななめ切りにする。
2 溶き卵に塩を加えてよく混ぜる。フライパンにサラダ油をひいてキッチンペーパーで全体にいきわたらせたら、中火にして、溶き卵を流し入れて薄焼きにする。冷めたら長さ5㎝の錦糸卵に切る。
3 鍋に水とナンプラーを入れて強火にかける。沸騰したら、しいたけ、にんじん、たまねぎ、じゃがいもを入れて中弱火にする。3分ほど煮たら、みそを溶き、長ねぎを入れてひと煮立ちさせ、火をとめる。
4 別の鍋でとうもろこし麺を表示時間通りにゆでる。ゆであがったら、ザルにあげる。水でよく洗い、水気を切っておく。
5 器にとうもろこし麺を入れて、3の具をのせてスープを注ぎ、錦糸卵と赤唐辛子を飾る。
さすがに手打ち、とまではいきませんが、かなりの再現度に胸が高鳴るほど。とうもろこし麺は中華食材販売店やネットショップで購入可能ですし、冷や麦で代用してもいいそうです。ちなみに「とうもろこし麺」は北朝鮮のご当地メニュー。「カンネンイグクス」というみそ仕立ての鍋料理、と本書。どことなく日本人になじむ味わいです。
青春群像から純愛、歴史ものからファンタジーまで、本書が取り上げているドラマは計20、メニューは計23品。メインディッシュからミニ薬菓まで、幅広いのがうれしいところ。ドラマの楽しみが倍増し、料理も上手になれる本書。おうち時間がますます充実しそうです。
<文/森美樹>
森美樹
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『
主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『
母親病』(新潮社)、『
神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。
X:@morimikixxx