出典:株式会社ロッテ
子どもの一日あたりのマスクの着用時間で最も多かったのが
「6時間以上~9時間未満」で39.5%、一日6時間以上マスクを着用している子どもは52.5%という結果が得られました。
出典:株式会社ロッテ
子どもが長時間マスクを着用している状況下において、「ご自身の子どもがマスク着用の習慣化で口呼吸が増えることに対して、危機意識はありますか?」の質問に対し、
62%が「ほとんどない」「あまりない」と回答し、
71%が口呼吸が子どもの将来にどのような影響を及ぼすか知らないという結果が出ました。
出典:株式会社ロッテ
一方、「マスクを着用するときにご自身の子どもに促していることはありますか?」の質問に対しては……。
「こまめに水分補給をするように促している(45.0%)」
「特に何もさせていない(36.5%)」
「こまめにマスクを外すように促している(25.5%)」
水分補給で口内を潤わせておくことは、感染予防にも効果があると言われているため、半数近くの親が行っていることがわかりました。一方で「何もさせていない」という人も一定数存在します。
長時間のマスク着用を強いられている子どもたちに親ができるケアには、どういったものがあるのでしょうか?
今井先生は、マスク生活による子どもの発育に対する影響を次のように指摘します。
「新しい生活様式により急にマスクの着用を強いられ習慣化された今の子どもは、
最初からマスクと生活する初の世代いわゆる“マスクネイティブ世代”と言えるでしょう。しかし、このまま何も対策をせずにマスク生活を続けてしまうと、
歯並びの悪化や表情の衰えなどが原因となり、将来の“見た目”にも大きく影響する可能性が否定できません。
保護者は十分そのリスクを知っておく必要がありますが、なかなか呼吸の仕方までは気がまわらないようで、
子どもの成長発育に深刻な影響をもたらしてもおかしくないと考えます。とくにやわらかい食が主体になってきた現代では、中学生でも
咀嚼や嚥下不良例や歯並びの悪化が増えており、
マスクがさらに拍車をかけるのではと懸念されます」
歯並びの悪化や表情筋の衰えを防止するために、親ができるケアとは何でしょう?
「鼻は天然のマスク、それを十分に活用するために日頃から
噛み応えのある食事やガムで咀嚼回数を増やす、吹き戻しなど口の機能を発達させるおもちゃの活用などが健全な発育のために必要となるでしょう」
この状況下においてマスクを手放すことはできません。しかし、長時間のマスク生活が及ぼす影響というのは無視できるものではなさそうです。まずはこういったリスクの可能性を知っておくことが大切でしょう。
<文/女子SPA!編集部>
【調査概要①】
調査方法:WEBアンケート調査
調査対象:20-60代の男女
有効回答数:400名
調査実施日:2020年8月25日(火)~2020年8月27日(木)
【調査概要②】
調査方法:WEBアンケート調査
調査対象:20-40代の4歳から小学生までの子どもがいる男女
有効回答数:200名
調査実施日:2020年8月25日(火)~2020年8月27日(木)
【今井一彰】
メディカルエンターテイナー。
みらいクリニック院長。息育、口呼吸問題の第一人者として全国で講演活動を行う。