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子どものマスク習慣は“将来の見た目”に影響するかも。予防法を医師が解説

 新型コロナの影響で、すっかりマスク生活が定着した昨今ですが、マスクによるストレスや体の不調を感じている人も多いのではないでしょうか? また、大人だけでなく、子どもたちへの影響が気がかりな親たちも少なくないでしょう。
子供 マスク

※画像はイメージです(以下、同じ)

 株式会社ロッテは、20代~60代の男女400名を対象に、マスク着用の習慣化における体の不調・変化に関する調査を実施しました。  また、あわせて20代~40代の4歳から小学生以下の子どもを持つ男女200名を対象に、マスク着用による子どもの健康に関する親の意識調査を実施。今回は、調査結果とともにみらいクリニック・今井一彰院長に解説してもらいました。

マスク生活で体の不調・変化を感じる人が多い

マスクシンドローム

出典:株式会社ロッテ

「マスクを習慣的に着用するようになってから、体の不調・変化を感じますか?」の質問に対し、32.1%が「とても感じる」「やや感じる」と回答しました。性年代で比較すると、最も体の不調を感じているのは20代女性で50%でした。
マスクシンドローム

出典:株式会社ロッテ

 マスクの習慣的着用で感じる不調を回答の多い順に挙げると……。 「頭がぼーっとして、物事に集中しづらくなった(50.8%)」 「肌荒れするようになった(44.5%)」 「喉が乾燥するようになった、咳が増えた(40.6%)」 「顔にかゆみが出るようになった(38.3%)」 「頭痛やめまいを感じることが増えた(35.9%)」

「マスクシンドローム」とは?

 今井先生は「マスク着用の習慣化は、私たちの心身に多くの症状をおよぼす可能性がある」と指摘します。 「症状は、熱中症や肌荒れ、口臭など自覚しやすいものから、集中力の低下や睡眠時無呼吸症候群、うつ病など意識するのが難しいものまで様々です。それらを総称して“マスクシンドローム”と呼ぶことができるでしょう。表情筋の衰えは、うつ状態など感情変化やひいては食事中のムセなど誤嚥の危険性に繋がります。マスクは気道抵抗を高めるため口呼吸になりやすく、口内炎や歯周病の悪化のみならず、アレルギー性疾患の増加にも繋がります。」(今井先生、以下同じ)  マスクの習慣的着用による健康リスクを理解している人はまだまだ多くありません。新しい生活様式において健康的に過ごすには、こうしたリスクを理解しておくことが必要になってくるでしょう。
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子どもも、半数が1日6時間以上のマスク着用
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