Gourmet

新「ホットドッグ」がジュワ~っと人気。ミスド、ローソンからも登場

ブームの理由③ジャンクよりも“元気なイメージ”

トムとジェリー ホットドッグ ~チーズ&チーズメルト~(タリーズ) 税込495円

 ハンバーガーやフライドポテトをジャンクフードとイメージする人がいますが、ホットドッグはどうでしょう? おそらくそれほど不健康な印象はなく、むしろ忙しいニューヨーカーが片手で食べるアクティブなシーンや、元気な笑顔が似合います。  ローソンではEXILEのNAOTOさんがディレクションするプロジェクト「Honest Deli」とコラボした商品が登場したり、タリーズでも「トムとジェリー」とのコラボドッグが発売されるなど、ホットドッグには世の中を楽しくするパワーが宿っています。

ブームの理由④カフェでの“甘くない食事”の代表

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右から、ミスタードーナツの「ジューシードッグ」(税抜340円)と「ダブルチーズドッグ」(税抜380円)プレスリリースより

 大手カフェチェーン「ドトール」や「サンマルクカフェ」ではロングソーセージを使ったパンメニューが定番になっていますが、2020年からドーナツ専門店のミスドも本格的なホットドッグの販売をはじめました。  これは、“カフェでもちゃんと食事がしたい”というニーズに応えた商品の一つで、甘いドーナツ合わせて選ぶことで従来の選択肢も広がります。また、パスタなどと比較した場合、パンやソーセージにこだわり感を見せやすいのも魅力でしょう。

ブームの理由⑤具材に“多様性”や“時流感”を入れやすい

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IKEA渋谷には世界初のベジドッグ専門ビストロが、2020年11月にオープン

 ホットドッグを看板メニューにしてきたIKEAでは、これからの時代ニーズを先駆けするような“ミートフリー”なホットドッグが登場しています。  色とりどりのラインナップを見ると、ホットドッグの多様性や将来性を感じさせてくれるワクワク感がありますよね。もはや、ホットドッグ=塩辛い加工ソーセージを挟む食べ物ではありません。オシャレで手軽でヘルシーな存在として成長しています。 <文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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