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ゲーム『モンスターハンター』実写化でミラ・ジョヴォヴィッチが挑んだ過酷な特訓

 日本でミラ・ジョヴォヴィッチといえば、『バイオハザード』シリーズのアリス役か、『フィフス・エレメント』のリー・ルー役の印象が強い。10代の頃にトップモデルを務めた美貌は衰えることなく、年を重ねるごとにアクションと芝居の幅がどんどん広がっていく彼女。当たり役に恵まれ、日本のお茶の間で知られるハリウッドスターの中でも、特に知名度が高い。

『バイオハザード』女優が、尋常じゃない特訓を経て「モンハン」実写化に挑戦

ミラ・ジョヴォヴィッチ

写真/AFP/アフロ

 そんな彼女が挑んだ最新作は、カプコンの同名大ヒットゲームを実写映画化した『モンスターハンター』だ。「監督である夫のポールは日本が大好きで、打ち合わせなどでしょっちゅう日本に滞在してたのよ」と、映画化に至るまでのことを明かしてくれた。 「ポールはゲームおたくで、『バイオハザード』も大好きだった。カプコンのクリエーターとも仲良しで。本作でもクリエーターの皆さんと夫は、とても密に連絡を取り合って、世界観をつくるうえでの大部分をこちらにまかせてくれた。  そもそもゲームの世界を物語性の強いフィクション映画にするんだから、オリジナルと違うものを作るとなるとうるさいものじゃない? だけど、彼らはポールと連携して、本作の世界観を受け入れてくれたのよ。きっと夫がオリジナルのゲームを好きすぎたせいね(笑)。  私も彼と一緒にゲームをしたけど、“あぁ、こりゃハマるわ”って実感したわ。私たちを見ていた子供たちは“パパとママばかりずるい!”って怒っていたけどね」

撮影7か月前から米陸軍のブートキャンプに参加、週5日の特訓

 ゲーム版は、4人のパーティが巨大モンスターを狩る“狩りゲー”の代表格。本作ではその設定の一部を使い、モンスターの世界に迷い込んだ特殊部隊が、人間世界に戻ろうと奔走する姿を描く。  その部隊長アルテミスを演じているのがミラだ。彼女はハンターたちと出会い、世界を脅かす巨大なモンスター相手に共闘することになる。ミラは「ハンターを演じたトニー・ジャーがすごすぎて!」と、激しいアクションを振り返る。 「トニーは極力VFXやボディダブル(代役)に頼らないで、自分の身体能力をフル活用したとんでもないアクションで地位を築いてきた人。そんな彼が相手だから、私も同じレベルのことをしないといけないじゃない(笑)。  しかもポールは、アクションシーンはできる限りCGを使わないポリシーでしょ。だから私は、撮影の7か月前から米陸軍のブートキャンプに参加して、週に5日の特訓をしたの」  このトレーニング、常人にはとてもついていける内容ではないのだが、ミラは「めちゃくちゃ気に入って、今でも一部を日々のワークアウトに取り入れてるのよ」と喜々として語る。 「ブートキャンプのトレーナーが戦場で部隊を率いた経験のある女性だったから、実戦や戦地での経験談が役作りにとても役に立ったの。人を率いて危険な場所で生き抜くのがどういうことなのかを知って、とてもいい勉強になった。  実は『バイオハザード』の頃から、撮影前の特訓を受ける手間を減らすためもあって、日々のワークアウトは欠かさないようにしていてね。もちろん作品ごとにアクションの特性があるから、どの撮影の前もそれなりの特訓はするんだけど、今回の特訓は私生活にも影響を与えるほどだったわ」
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アクション映画は私にとって魔法の扉だった
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モンスターハンター ’20年/米・独・中・日/ 1時間44分 監督/ポール・W・S・アンダーソン 配給/東宝=東和ピクチャーズ 3月26日より全国ロードショー
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