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ゲーム『モンスターハンター』実写化でミラ・ジョヴォヴィッチが挑んだ過酷な特訓

アクション映画は私にとって魔法の扉だった

ミラ・ジョヴォヴィッチ

©2020 Constantin Film Produktion GmbH
©Constantin Film Verleih GmbH

 トニー・ジャーと彼女のトレーナーの影響もあり、本作のアクションシーンは、いったいどう撮影したのかわからないくらいの激しさ。それがモンスターがいる異次元の世界観にバチッとハマる。これについては「綿密なアクションの準備もそうだけど、オリジナルのゲームのおかげもある」とか。 「どんなファンタジー映画も、キャラクターや世界観に際立った個性がないと映画にはできない。『バイオハザード』シリーズも、ただアンデッドが出てくるシューティングゲームというだけじゃなくて、その裏に巨大企業の陰謀があったりしたでしょ?  本作もオリジナルのゲームからして、モンスターとハンターのキャラクターが濃いから、そこにアルテミスのような何も知らない人間が放り込まれることで、観客はリアルに観ることができるし、この世界に没頭できるのよ」

デビュー当時のハリウッドの男女格差

 最後にミラといえば、いまだ『フィフス・エレメント』のイメージが強烈というファンが多いことを伝えると、「とてもありがたいわ」と感謝を述べつつ、デビュー当時のハリウッドの男女格差のことを話してくれた。 「私が若い頃のハリウッドは、主演といえば男性ばかり。でも、『エイリアン』シリーズのリプリーを観て、目が覚める思いだったわ。リプリーを演じたシガニー・ウィーバーのように、アクション映画でかっこいいヒロインを演じることだってこれからは可能だってことがわかったのよ。  それ以来、アクション映画は私にとっての魔法の扉のような、素敵な存在なのよ。『フィフス・エレメント』はその扉を開いて、招き入れてくれた、私にとっては特別な作品でもあるの。  しかもリー・ルーは、その後も作られないタイプの役だから、そんな役を得てラッキーね。それが今でも愛され続けているっていうことは、私の誇りになっているわ」
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アクションスターとしての名を知らしめた代表作3選
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モンスターハンター ’20年/米・独・中・日/ 1時間44分 監督/ポール・W・S・アンダーソン 配給/東宝=東和ピクチャーズ 3月26日より全国ロードショー
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