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97万円で親と絶縁できる? 介護に悩む40〜50代女性から依頼殺到

「親を捨てたい」人たちが増えている――。多くの人にとって、なんとも信じがたい現象が日本で現実に起きている。介護の大変さや、毒親と縁を切りたい、など、それぞれに事情はあるのだろう。  一般社団法人「LMN」では、介護施設の選定から、施設とのやり取り、葬儀や墓じまいの手配などの家族代行業務を行っている。代表に話を聞いた。

介護から葬儀まで引き受ける「家族代行ビジネス」に依頼が殺到

親を捨てる

写真はイメージです

「親と一切関わりたくない」 「死んだら連絡してほしい」 「骨なんて拾いたくない」  そんな、親と縁を切りたい、捨てたいという依頼者の切実な声に応える団体がある。遠藤英樹氏が代表を務める一般社団法人「LMN」では、介護施設の選定から、施設とのやり取り、葬儀や墓じまいの手配などの家族代行業務を行っている。 「設立5年で今まで週に2件ほどの相談が、ここ一年で5倍以上になっています。介護から葬儀、納骨まで完全に私たちにお任せという方も多い。相談者で多いのは40~50代の女性で、理由の多くは『親の介護がしんどいので、離れたい』というものです」

97万円で親と完全に離れることができる

 そう話す遠藤氏。気になる料金は、下記のとおり。例えば80代の親の介護施設入居を依頼し、事務手続きや職員との連絡すべてを任せたい場合、97万円で済む(もちろん、介護施設の利用料などは別だが)。親と完全に離れることができる値段として、安いと見るか、高いと見るか。 82歳・男性を介護施設入居からサポートした場合の料金 ・LMN登録料 15万円 ・ライフコンサルティング 22万円 ・定期サポートサービス(5年間、月1回親とのやり取りなど) 60万円 合計 97万円
親を捨てる

生活サポートサービスは介護施設の定期訪問、緊急時の駆けつけ、同行援助。さらには死去後の対応まで幅広く行う

「現在、介護施設とやり取りする定期サポートサービスに契約中の方が30名いらっしゃいます。なぜなら親を施設に入れたら終わりではありません。むしろ元気な頃よりも事務連絡などが多くなると思ったほうがいいくらいです。  さらに認知症などで施設でトラブルを起こすケースもあり、そのたびに新たな施設を探すことにもなり、費用がまたかかるという悪循環のスパイラルに陥っていく。だから、私たちのような第三者が子の代わりとなり、やり取りをするんです。  なかには入所した親側から『うちの息子から連絡はないの?』なんて聞かれて、『仕事が忙しいみたいですよ、今度お話しできるといいですね』なんてやり取りもしています。心苦しさもありますが、ご依頼主の事情も考えれば仕方ないと思います」
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親の死後は葬儀、納骨、遺品整理も
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