「私は中学時代、校則を無視して茶髪ピアスで学校に通っていて、教師相手にもタメ口。『変わって当然なんだけど、敬語で話されると背中がカユくなるよ』って昔とのギャップをイジられました。娘についても母親と真逆だとからかわれましたが、『芯の強いところが似ているのはやっぱり母娘なのかな』って言ってくれて。その一言にウルウルしちゃって涙をこらえるのに必死でした」
迷惑をかけた恩師との感動の再会になったのはよかったですが、娘には顧問の先生の昔の教え子だと知られてしまうことに。
唯さんも昔のことは秘密にしてほしいと頼んでいたわけではなく、娘は先生にしつこく質問攻め。最終的にはコギャルだったことを言ってしまったそうです。

「補導の件はさすがに伏せてくれましたが、先生からは電話で『本当にスマン!』と謝られました(笑)。こちらも先生に教え子だと告げた時点でこうなるのは覚悟していたため、帰宅するなり『ママって昔コギャルだったの?』と聞いてくる娘に押し入れから引っ張り出した中学と高校の卒業アルバム、そのころ撮ったプリクラを貼っていた手帳を渡しました。
娘は『ヤバい!』を連発しながら何度も爆笑。今思い出しても恥ずかしい瞬間ですが、『このころのママ、かわいいよね』と言ってくれたのはちょっとうれしかったです」
これを機に娘さんがギャルに目覚めたらどうしようとの不安はあったそうですが、高校生となった今も真面目な学校生活を送っているとのこと。どうやら不安は杞憂に終わったようです。
「何か注意した際、『元コギャルのくせに』って反抗されたらどうしようかと思っていましたがそれもなかった。親バカと言われそうですが、私が考えている以上にちゃんと育ってくれて安心しました」
自分の過去を知る人物を通じて黒歴史がバレてしまうのはよくある話。絶対にバラされたくない人は、しっかり口止めをお願いしたほうがいいかもしれませんね。
―赤っ恥をかいた話―
<文/トシタカマサ イラスト/zzz>
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。