薬局のサンプルで化粧するドケチOL。憧れの彼とデートして大ショックのわけ
掃除や整理整頓は開運アクションと言われていますよね。しかし、その開運アクションが悲劇になってしまったお話をご紹介します。
丸の内の商社に勤務する梶ゆかりさん(31歳)は容姿端麗。ちょっと昔の言葉でいうならキラキラOL風の女性です。でも、実は人に言えない変な秘密があります。それはコスメにかけるお金に関してだけ、超ドケチなこと。
普段のメイクは無料サンプル。お昼の化粧直しは、ランチに出かけた帰り、ドラッグストアに立ち寄って、店頭のサンプルですませます。
そんな彼女ですが、実は“コスメLOVE!メイク大好き!”な女性だったのです。ちょっと前まで、コスメやメイク道具をたくさん持っていました。ところがある日。メイクをしようと、コスメの入っているボックスの中に、変色した口紅を見つけます。その口紅を見て、ふと、コスメ類の消費期限が気になって調べたところ…。
「『えええ~!! コスメの消費期限ってそんなに短いの!?』って驚きましたよ。ボックスの中のもの、ほとんど期限切れてて…。高いものもたくさんあったのに…(泣)」
ゆかりさん、お肌のためにも、期限切れ化粧品のほとんどを捨てました。そして、お財布に優しいプチプラコスメを愛用するようになります。しかし…。
「『もしかしてサンプル品とかでメイクは十分間に合うのでは? 使い切りで清潔だし!』って気づいちゃったんです」
かくして現在の“サンプル品メイクルーティン”が出来上がりました。
そんなゆかりさん。実はお隣の課のイケメン・中村拓実さん(34歳)に思いをよせています。ある日彼女に朗報が。なんと中村さんから直接、「君とゆっくり話してみたいんだよね、今度メシでも行こうよ」とデートに誘われます。
もちろん彼女はその場で快諾。翌日、デートで楽しい夜を過ごします。いいムードのビストロで、中村さんがグラスを傾け、ニコニコしながらゆかりさんを褒め、彼女もウキウキ。
「目元、キラキラしててすごく綺麗」
「ありがとうございます。私、デパコスとか大好きなんです。メイク系のインスタグラマーもたくさんフォローしてるんですよ~」
楽しいデートは終わり、店を出た2人は駅に向かいます。余韻にひたるゆかりさん。中村さんが問いかけました。
サンプル品メイクに目覚めたきっかけ
憧れの彼にデートに誘われメイク好きアピール
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