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韓国人女優、アカデミー賞受賞会見で“差別的な質問”にみごとな返し。喝采をあびる

 米南部で奮闘する韓国系移民を描いた『ミナリ』での演技が高く評価されたユン・ヨジョン(73)。現地時間25日(日)に行われた米アカデミー賞では、韓国人俳優として初めて助演女優賞に輝いた。その偉業に注目が集まる中、ユン・ヨジョンが授賞式で行ったユーモアと気遣いにあふれた受賞スピーチ、そして受賞後に行われた会見での“差別的な質問”に対する清々しい回答が話題になっている。

ブラピに突っ込みも! 受賞スピーチが話題に

ユン・ヨジョン

ユン・ヨジョン

 韓国出身のユン・ヨジョンは、1972年に歌手の趙英男と結婚したのを機に、女優を引退し渡米。85年に離婚して帰国し、韓国の芸能界に復帰したが、米に滞在した経験から流ちょうな英語を話すことでも知られている。  彼女は、そのすばらしい英語力を、助演女優賞の受賞スピーチでも発揮した。自身の名前が呼ばれてステージに上がると、プレゼンターを務めたブラッド・ピットにまずこう話しかけた。 「ついにです、ブラッド・ピットさん。あなたにようやく会えました。私たちが撮影しているとき、あなたはどこにいらしたんですか?」  実は『ミナリ』は、ブラッドの制作会社「プランBエンターテインメント」が手がけた作品。本作ではブラッドもプロデューサーとして名を連ねている。それなのに撮影現場にいっこうに現れなかったことから、やんわりツッコミを入れたのだ。

「競うことに価値があるとは思わない」

 そして「私の名前はよく間違って発音されるんです。今日間違えられても大目に見ますよ」などと話して、会場の笑いを誘った。続いてアカデミー賞の関係者や共演者、スタッフなどに感謝の言葉を述べた後、同じく助演女優賞にノミネートされていたグレン・クローズをはじめとした俳優たちにも配慮を示した。 「私は競うことに価値があるとは思いません。私がグレン・クローズに勝つなんてことはありえない。私はこれまでたくさん彼女の演技を観てきました」 「ノミネートされた5人の俳優全員が、それぞれの映画における受賞者です。私達は異なる役を演じているので、競い合うことなどできないのです」   「私は今晩、みなさんより少しラッキーだっただけです。もしかすると、韓国人俳優に対するアメリカの方々のホスピタリティかもしれませんね」

「ブラピはどんな匂い?」差別的な質問にもクールに対応

 受賞後に行われた会見で、ユン・ヨジョンは各メディアからの質問に答えた。将来的に、ブラッドと一緒に作品を作る可能性を尋ねられた際には「私の年齢や英語力を考えると、それは考えられません」と冷静に回答。  さらにいくつかの質問を受けた後、ある芸能ニュース番組の記者からこんな質問が飛んだ。 「今回、あなたにとって初めてのアメリカ映画でした。そしてオスカーを獲得し、ブラッド・ピットから授与されましたね。ステージから下りて舞台裏に行くときは会話もされていました。そこでお聞きしますが、お二人はどんなお話をされたのですか? そしてブラッド・ピットはどんな匂いがしましたか?」  この質問に苦笑いしながらも、ユン・ヨジョンはこんなふうに答えた。 「いいえ、匂いなんて嗅ぎませんでしたよ。私は犬ではないですからね」  この会見でのやりとりが報じられると、ネット上などで「質問が差別的」と批判の声が上がった。  実際にYouTubeに上がっている会見の映像を見てみると、質問している女性記者が、興味本位でブラッドについて尋ねているような感じ。差別的というよりは、女性同士でよく交わされるようなガールズトーク的な雰囲気のようにも見える。  ただ、これは見る人によって印象が変わるだろうし、そもそもプレゼンターを務めた俳優の匂いについて尋ねること自体、質問としてふさわしくないという意見、アカデミー賞受賞者に敬意を示していないという意見が出ても仕方がないだろう。  また、例えばアカデミー賞の常連で大女優のグレン・クローズが受賞していたとするなら、同じような質問が投げかけられただろうか? そんな疑問もわいてくる。確かにそう考えると、どこかアジア系俳優を差別しているような印象を受けるのも事実だ。    記者の質問に不快感を示す人は少なくなかったものの、ユン・ヨジョンのウィットに富んだ切り返しに感銘を受けた人も多い。むしろ韓国の大女優の偉大さを改めて知らしめるきっかけとなったようだ。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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