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有岡大貴、主演ドラマで好演。令和の“ふんわり名探偵”に癒やされる

ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ  有岡大貴さん(Hey! Say! JUMP)が主演する『探偵☆星鴨』(日テレ系)になごんでいます。“星鴨”は、毎回ヒリヒリする探偵モノの真逆をいく、毎回ほのぼのする探偵ドラマ。ただでさえピリピリする現代に必要なのは、こういう探偵……こういうので、いいんだよ!

クマのぬいぐるみのような愛らしさ

有岡大貴の『探偵☆星鴨』で好演。令和の“ふんわり名探偵”が誕生 本作で有岡さんが演じるのは、名探偵に憧れて開業するも、来るのは浮気調査ばかりで辟易する探偵・星鴨(ほし・かも)。ふあふあの髪につぶらな瞳。チェックのコートに懐中時計型のオルゴールを忍ばせ、どこかノスタルジックないでたちの彼は、“7歳くらいの誕生日に親戚のおばさまがくれたクマのぬいぐるみ”のような既視感があります

決めゼリフや人間味のある短所もいい!

 愛くるしいことこの上ない星鴨ですが、「こうあるべき」とする探偵像には彼なりの美学がある模様。“閃いた”際は自分でオルゴールを鳴らし、「見えた! 輝く一番星!」の決めゼリフとともに謎解きを披露します。このアクションには「じっちゃんの名にかけて!」とか「真実はいつもひとつ!」といった歴代の名探偵へのリスペクトがにじんでいて、なんかとてもいい。  さらに、探偵なのに女性が苦手で30センチ以上近寄られたり、3秒以上見つめられたらムリという短所も、人間味があって好感がもてます。  毎回、殺人事件を担当する捜田刑事(岡田義徳さん)に“犯人扱い”されたり、元依頼人の唐戸つぐみ(片山友希さん)に押しかけ助手になられたりと、グイグイくる人に逆らえず、そのくせ力になってあげたりする人のよさも、なんかなんかとてもいい。

事務所がとにかく素敵

 加えて、彼の構える事務所がまた、むっちゃいいのです。  星探偵事務所は星鴨が祖母から引き継いだリサイクルショップの一角にあり、雑然とした店内には家具やCD、食器、古着、ギターに茶運び人形まで、「これ、昔うちにもあったかも?」という品がところ狭しと並んでいます。依頼人からの聞き取りも、“商品”であるソファや椅子で行うし、当然ながら店内のものにはみんな値札がついています。  星は「こんなの、誰もいらんだろう」という物もつるん!と引き取ってしまい、唐戸さんに渋い顔をされます。ちなみに、“何かを証言する人しか使わないような磨りガラスのパーティション”は、4200円でした。けれど、そんなさもないものが実は役立って、依頼人の笑顔を引き寄せたりもするのです。一見するとガラクタだけど、視点を変えれば活きて輝く。とりどりの品が積まれた店は目にも楽しく、効率主義がよしとされる昨今に疲れた胸をホッとさせてくれもします。  リサイクルショップは、一度役目を終えたものが再び誰かと出会う場所。ここでこじれた絆をほぐし、あたたかく結び直す星鴨は、ほんとうの名探偵といえましょう。

ゆったりと見守りたい探偵ドラマ

 ほのぼのした依頼と並行して、星の尊敬する師匠・ジョー(堀部圭亮さん)の行方や、探偵学校時代の同級生が巻き込まれた(?)“タワシ殺人事件”の展開も気になります。  派手な事件に挑む探偵はカッコイイ。けれど、たしかに心救ってくれるのは、ささいなことも真摯に見つめる星鴨のような人かもしれません。  ふんわり笑顔の星鴨が、星のように冴えた推理をみせるさまを、ゆったりと見守りたいと思います。 <文/みきーる イラスト/二平瑞樹>
みきーる
ジャニヲタ・エバンジェリスト。メンタルケアカウンセラーⓇ。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニ活を100倍楽しむ本!』(青春出版社)『「戦力外女子」の生きる道』他。Twitterアカウント:@mikiru、公式ブログ:『ジャニヲタ刑事!
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