本気の雨におしゃれな長靴を。はき心地よし・見た目よし・値段よしを見つけた
『わたし史上最高のおしゃれになる!』『お金をかけずにシックなおしゃれ』などの著書があるファッションブロガー小林直子さんが、愛用しているアイテムをご紹介します。
西洋の、特に女性用衣服のファッションデザインは、それまで女性用の衣服としては着用されていなかったアイテム、またはデザインデティールの外部からの取り入れにより変化、発展します。
取り入れられる外部は大きく分けると3種類あります。男性用衣服、西洋以外の文化圏の衣服、そしてもう既に存在してはいたけれども、「ファッショナブルである」とは考えられなかったアイテムの取り入れです。これらは単独で、あるいは混合された形で取り入れられます。
男性用衣服の取り入れで代表的なものはズボンです。
女性が着用するズボンは最初、ドロワーズと呼ばれたスカートの下にはく下着として、次にはスポーツウエアとして、そして次にアメリカのアメリア・J・ブルーマーに代表される婦人解放運動を通して女性たちにズボンの着用を推奨したことにより、19世紀半ばに一般の女性たちへも広がりました。
次によく見られるのは西洋以外の文化圏のデザインの取り入れです。これらはエスニック、フォークロア、トライブと呼ばれ、繰り返しハイブランドのコレクションに登場します。
日本の着物もデザインソースとして繰り返し取り入れられるものの一つです。その発端は1906年、フランスのクチュリエであるポール・ポワレが「キモノ・コート」を発表し、直線的な裁断とゆるやかなシルエットでコルセットを放棄。西洋の服飾史に革新をもたらしたと言われています。
そして、ここ最近とても多いのが、それまでファッショナブルなものとは考えられていなかったアイテム、主にカジュアルウエアである作業着、スポーツウエア、アウトドアウエアからの取り入れです。
ファッション全体のカジュアル化は、1960年代の衣服が大量生産されるようになった時代から急速に進みました。
ジーンズやカーゴパンツ等の作業着、ポロシャツ、トラックパンツ、スニーカー等のスポーツウエア、フリースジャケットやダウンジャケット等のアウトドアウエアが「ファッショナブル」なものとしてデザイン性を加えた形でランウェイに登場。
それを見て、一部の先端的な人達が「たしかにこれはおしゃれだ!」と感じれば、それらはジーンズやスニーカーのように広がり、最終的にそれらはおしゃれなものであると多くの人にも認識されるようになります。
外からデザインを取り入れてきたファッション
ズボンは男性用衣服から
西洋以外の文化圏のデザインを取り入れ
カジュアルウエアからの取り入れが最近進んだ
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