メイプル安藤なつ、介護歴20年の本音「介護を“罰ゲーム”にしないで」
介護のコツは「情報屋」と「彦摩呂」!?
ゆずこ: 介護って本当正解がないと思うんです。接し方も関わり方も実は「こうしなきゃいけない!」なんて決まりはなくて、家族の数だけやり方がある。だから私は彦摩呂さんになるテクを使うんです。
たとえば食事の介助(お手伝い)をしようとしても、かたくなにテーブルについてもらえない、食事をとろうとしてくれないときってあるじゃないですか。
安藤: ありますね。
ゆずこ: そんなとき、プロの安藤さんはどう声をかけるんですか?
安藤: 何度か「ご飯だって。一緒に行こう」とか言いますけど、それでもダメなら何度も繰り返さないですね。押してもだめなら、引いてみる。ガンガン「〇〇しましょうよ!」じゃなくて、なんかもう“極秘情報を握っている情報屋”になるとか。
ゆずこ: 情報屋(笑)
安藤さん「めっちゃ小声になって、ほかの人には聞こえないようにナイショ話をするんです。「ここだけの話……今日の晩御飯マジで半端なく美味いらしいですよ……」「あれはホントやべえ……近年稀にみるくらいの極上の晩飯だ……!」「あたしもよだれが止まらねえぜ」とか。まるで激レア情報を伝えているかのようなイメージで、利用者さんの好奇心をくすぐっちゃう感じですね。
ゆずこ: そんな風に言われたらすぐにでも食べたくなる(笑)。今日のネタ(食事)はなんだ……!?って気になってしょうがないですね。 安藤: 結構効果ありますよ。声のかけ方とか、どんなトーンでどんな内容で話せば効果的なのかとか、介護される側の人それぞれみんな違うツボがあると思うんです。だから淡々とそのツボを探るというか。 ゆずこ: すごいなー! 情報屋ごっこテク。 安藤: いや、自分はゆずこさんの“彦摩呂さんになるテク”の方がよっぽど気になりますけど……。生春巻きにもしてみました。ナムルとカレーうどん。うどんとライスペーパーで炭水化物×炭水化物だけど結構イケる!モチうま! pic.twitter.com/7IFiidn2iB
— 安藤なつ(メイプル超合金) (@mapleandonatsu) February 27, 2021
「食べないとダメ」という正論で責めない
安藤: 食欲をかきたてられて、思わず生唾を飲んでしまう食レポ……! あんたただ者じゃないね。 ゆずこ: 目の前で口いっぱいに「はふはふっ」と炊き立てのご飯を頬張って、間髪入れずにたっぷりタレに絡めたサバの味噌煮を放り込む。もう最強。最高。軽く3膳はいけるから本当に困る。糖質制限ダイエットしてるのに。 安藤: 普通に食を楽しんでますね。 ゆずこ: まあ、楽しんじゃっていいんですよ。 なんなら「これうっま! 超美味しいからばーちゃんにも一口あげる~♪」って“ちょっと一口”を積み重ねたり。それで、気が付いたらペロリと一人前食べてもらっちゃうんです。最初は気分が乗らなくて食欲もなかったばーちゃんが、「これはいい味だ」って言いながら完食してくれるんですよ。もうめっちゃ気持ちがいい(笑) 安藤: なんかいいなあ……。


