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メイプル安藤なつ、介護歴20年の本音「介護を“罰ゲーム”にしないで」

介護に対する暗いイメージ、なぜ?

ゆずこ: ところで、たまにふと思うんですけど、介護って結構世間的には“重くて暗くて、めっちゃしんどい”みたいなネガティブなイメージってあるじゃないですか。あれってなんでですかね。 安藤: たしかにありますね。う~ん……自分は結構、介護心中とか虐待とか、極端な報道の影響も強いような気がします。経験したことがないと、周りから与えられるイメージがどうしても先行しちゃうじゃないですか。
介護

写真はイメージです

ゆずこ: 確かに。それに安藤さんには申し訳ないけど、ちょっとまだ介護が“芸能人のみそぎ”になっているところもありますよね」 安藤: 自分もそれには少しムカついてるんスよ。なんで介護が“なにか罪を犯した芸能人の罰ゲーム”みたいに扱われるのかと。私もそうだけど、好きでその仕事をしている人、家族の介護をしている人に失礼ですよね。 ゆずこ: うんうん。だからなのか「介護している」っていうと、やたら周りから「大変ですね」「良く耐えてるね」って慰められる。いやいや、言うほどしんどくないよっていつも思う。もちろんご家庭により状況は違いますし、もっと大変な方もいると思いますが、ひとくくりにするのはなぁ。 安藤: まあ偏った先入観にとらわれるのもわかります。でも先入観があってもなくて、普通のご家庭では、介護=情報屋になれ! とか、彦摩呂さんに変身しよう! っていう発想は生まれなさそうですけど……。 ゆずこ: でも悩みがありまして。彦摩呂さんの「お口の中が宝石箱やぁ~」とか「味のIT革命やぁ~♪」っていう超有名なキャッチフレーズあるじゃないですか。あれを超えるものがどうしても生み出せないんです。ほんと悔しい! 安藤: ……あんたおかしいよ。  次回、介護される側の緊張を解くため、安藤さんは“ドジっ子♪”に、ゆずこは強烈“ダメ人間”になる! 【お笑い芸人 安藤なつ】 お笑コンビ/メイプル超合金のツッコミ担当。女優。中学時代から介護を経験し、歴20年以上。「M-1グランプリ」をきっかけに大ブレイク。ハーレーダビッドソンをこよなく愛し、最近のマイブームは「生春巻きでなんでも包む」こと。生春巻きに無限の可能性を感じている。 Twitter:@mapleandonatsu、オフィシャルブログ「メイプル超合金 安藤なつのごにょごにょ日記」 ―メイプル超合金 安藤なつ、介護を語る― <取材&漫画&文/青山ゆずこ>
青山ゆずこ
漫画家・ライター。雑誌の記者として活動しつつ、認知症に向き合う祖父母と25歳から同居。著書に、約7年間の在宅介護を綴ったノンフィクション漫画『ばーちゃんがゴリラになっちゃった。』(徳間書店)、精神科診療のなぞに迫る『【心の病】はこうして治る まんがルポ 精神科医に行ってみた!』(扶桑社)。介護経験を踏まえ、ヤングケアラーと呼ばれる子どもたちをテーマに取材を進めている。Twitter:@yuzubird
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