「ママ友は友達じゃない」と思う母親が多いわけ。息苦しい関係はもうイヤ
息苦しかった90年代の「ママ友“村”」
「村社会」「大家族」「同居の姑」など、昔ながらの濃密な人間関係から距離を置いた先には、「ママ友」という別の“村社会”が待っていたのです。比べられたり、噂の的になったり、親・子ともに“平均的であること”を求められたり……そんな村の生活から距離を置きたい母親が増えてきた。それが現在の、ある種ドライな「ママ友関係」に繋がっているのだと思います。
近づきすぎたママ同士が、適度な距離を置き始めた
ゆるく社交はしたい。でも仕事も育児も忙しいからべったり付き合うのは避けたい。トラブルメーカーと関係を持つくらいならママ友を作らない方がいい。母親同士が「メリット」「デメリット」を抜きにした関係を結びにくいことを悟り、顔見知りの母親との「ちょうどよい関係」を探り合っている。そんな子育て中の女性が、少なくないのかもしれません。
*出典:株式会社コズレ「ママ友・パパ友に関する調査」
調査主体 :株式会社コズレ 子育てマーケティング研究所
調査方法 :インターネットリサーチ
調査対象 :妊娠中または子どもがいるママパパ
調査期間 :2020年2月3日~2020年3月3日
有効回答者数 :2413名
<文/北川和子>北川和子
ライター/コラムニスト。商社の営業職、専業主婦を経てライターに。男女の働き方、家族問題、地域社会などをテーマに執筆活動を行う。



