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「ママ友は友達じゃない」と思う母親が多いわけ。息苦しい関係はもうイヤ

「友達」と「ママ友」の大きな違い

 「ママ友」と「友達」の違いは何でしょう。筆者は過去にママ友に関する取材を多数おこなってきた中で、ふたつの大きな違いを感じています。  まず、一番の違いは「ママ友」は子どもが起点の関係であること。子どもを軸とした関係なので、子ども同士のトラブルや、子どもを通じて親のコンプレックスが刺激されることで関係が揺らぎやすくなることもあります。 ママ友 もう一つは、普通の友達よりも「メリット」「デメリット」で測られる傾向が強いこと。「つくるものではなく、できるもの」が友達だとしたら、ママ友は「できるものではなく、一生懸命つくるもの」と考えている人も一定数います。

情報交換や子育ての悩み相談は“メリット”だけど

 たとえば前出の調査では、ママ友のメリットとして、以下のような項目に多くの回答が集まっていました。(出典:株式会社コズレ「ママ友・パパ友に関する調査」) 【ママ友のメリット】 1位・・・子育ての悩みを相談できる 2位・・・一緒に遊べるから子どもも楽しそう 3位・・・園・学校の情報を教えてもらえる 一方でデメリットとして多かったのが以下の回答です。 【ママ友のデメリット】 1位・・・誘いを断るのが大変 2位・・・子どもを比較される 3位・・・ママ友・パパ友の悪口を聞かされる  どのような関係性にもあてはまることですが、相手に望むものが増えれば増えるほど人間関係の“地雷”も増えます。「子どものため」「情報収集のため」「寂しさをまぎらすためなどのメリットを求めるということは相手を「利用する」ことにつながる場合も。  アンケート結果を見ると、特に「ママ友がいない」と回答した女性の間でも、時間や労力を「奪われてしまう」されるリスクを恐れている傾向が見らました。
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息苦しかった90年代の「ママ友“村”」
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