Beauty

「最近、いつものメイクが似合わない」30-40代で変身する第一歩は

 こんにちは、コラムニストのおおしまりえです。30代の筆者は最近、鏡を見るたび「う~ん」とうなることがあります。 「メイクが、なんかしっくり来ない!おおしまりえ 別に私、ナルシストってわけじゃないです。年齢を重ねたこのアラフォーの顔に、いつものメイクや髪型が日に日に似合わなくなっている気がするのです。そういえば、最近はめっきり新作コスメを買う機会もなくなり、「いつものメイク」や「いつものヘアセット」をなんとなくルーティンとする日々です。  同じ行動を繰り返しているのに、器である顔は刻一刻と年をとる。経年変化は仕方のないことと理解しつつも、じゃあこの年齢による変化にヘアメイクはどう合わせていったらいいのでしょう。 そんな悩みを抱えつつ、今回は40代以降の女性のメイクに定評があり、書籍『激変!ビフォア・アフター』(ダイヤモンド社刊)も好評のメイクアップアーティスト・山口直美さんに話を聞きました。

大人のメイクは「バランス」を目的に描く!

 もうずっとメイクの仕方が変わっていません。髪型を注文するときも「手っ取り早く美人に見えるように」っていつもお願いするんです! ――筆者は挨拶もそこそこに、山口さんに矢継ぎ早に質問します。  仕事とはいえ、自分の顔の問題点を聞けるんです。そりゃあキレイになりたいと願う私の血が、騒がずにはいられません!(以下、「」内コメントすべて山口直美さん) 『激変!ビフォア・アフター』「おおしまさんと同じようなヘアやメイクのお悩みをお持ちの方は、大きく分けると2パターンいらっしゃいます。  ①メイクが昔と変わらず、年齢の変化と共にどこをどう変えたら良いのか分からない方。  ②メイクに興味はあってもメイクが苦手でメイクをする習慣がほとんどなく、ご自身に合ったメイク方法やアイテム選びが分からないという方。  おおしまさんは①にあてはまります。  ①の方の場合、メイクをやり過ぎてしまったり、情報がアップデートされないまま、今も20代の頃と同じメイクをされているという方が多くいらっしゃいます。40代以降はパーツを大きく見せたり、コンプレックスに注目して隠すのではなく、全体感でバランスを整えるのがポイントです。  よく言われている引き算メイクや引き算テクニックは、ヘア・メイク・ファッションのトータルバランスを整えるために、“すること”と“しないこと”を決めていくものなんです」

1つ1つのパーツを完璧に仕上げるのがゴールじゃない

 引き算メイクの目的が、ただメイクを薄くするのではなく、顔や全身のトータルバランスを取っていくことをゴールにしているとは、正直知りませんでした。具体的にどういうことなんでしょうか。
山口直美さん

ヘアスタイリスト、ヘアメイクアップアーティストの山口直美さん

「全身のバランスという点で言えば、例えば春っぽいパステルカラーの洋服を着ていたとしたら、唇にも華やかなピンクを乗せて全体を同系色にまとめることで簡単に全身のバランスを取ることができます。またリップを主役にする場合は、濃い赤リップを塗った日は、唇を引き立たせるためにアイメイクは控えめにして、全体は白いT-シャツとデニムとかモノトーンのシンプルなコーディネートにすると、口元がポイントとなり垢抜けた印象になります。  1つ1つのパーツを完璧に仕上げるのではなく、顔や全身でどこをどう引き立たせるか、どういうイメージに見せるか。そのためにメイクのバランスをどう取っていくかを考えるのが、引き算メイクということです」  確かに決まったメイクの繰り返しだと、メイクと服とのバランスや、目立たせるパーツを変えるといったお化粧はできません。ゴールをトータルのバランスに設定することで、何をして何をしないかがおのずと見えてくるわけですね。
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自撮りではなく、スマホのアウトカメラで自分を撮影して
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