石田ゆり子と愛猫・愛犬の5年間『ハニオ日記』にこめられた祈り
猫好き・犬好きの人ならもれなく見ているんじゃないかと思うぐらい有名な、女優・石田ゆり子さんのインスタグラム。
石田さんは現在、保護猫のハニオ、タビ、はっち、みっつ、バンビ、そして犬の雪と暮らしています(呼び捨てごめんなさい)。我が女子SPA!編集部の界隈も保護犬猫と暮らす人が多くて、みんな石田さんちのファンなのです。
その石田さんちの暮らしが、なんと全3巻の『ハニオ日記』として出版され、ベストセラーになっています。2016年から5年間の膨大な写真とエッセイで、ハニオの目から見た石田家、通称「ゆりごろう王国」の日々が綴られているんです。石田さんは、印税をすべて保護犬、保護猫たちのために使うと決めているそう。
ハニオくんは、二重の目がかっこいい茶トラ。2016年、赤ちゃんの時に、タビちゃんと一緒に保護されて、石田さんの家族になったそうです。
ちょっと達観した目でみんなを見ているハニオくん。最近は、お部屋に『ハニオ日記』を並べて店番をしているけれど、「誰も買いに来ません」「おかーさんのひごろのおこないのせいです」とボヤいています。
タビちゃんは、茶色軍団の中で唯一、サバトラ系。驚くほど面倒見がよくて、新しい子が来ると、ずーっとペロペロなめてあげるんです。
はっち&みっつの「はちみつ兄弟」は、2018年に仲間入り。動物病院に保護されていた兄弟を迎えた石田さんのインスタを見たとき、「うわ、どんどん家族が増えてる…」とドキドキしたものです。丸顔で、木に登ったり箱で寝ている姿がとっても可愛いのです。
2020年にやってきたのが、バンビ。バンビ→バビブー→ぽぬと、呼び名も進化しています(猫の呼び名って、なぜか進化していきますよね)。
リスみたいなしっぽ、短い手足、快獣ブースカに似たお鼻…と、「猫じゃないかも」疑惑が出たほど。バビブーがゴミ箱の上で立ち上がる動画は、この世のものとは思えないキュートさです。
そして、やさしい犬の雪ちゃん。次々に来る猫たちを、見守っているかのようです。
と、勝手に紹介させてもらいました登場人物たち。何より素敵なのは、ゆりごろう王国の空気感です。
石田さんは本書で、目に見えない「時間」を描きたかったそうです。
「だれにでも平等に流れていく時間というものを描く術は、日々の些細なことを正直に綴っていくしか方法がないのです。わたしが文章を書くのが好きなのは一瞬一瞬の積み重ねだけが時間を描き出す手段だと信じているからなのです」(石田さん)
そして、「この本の印税を全て、保護犬、保護猫たちのために使うことを決めています。このことが、私がこの本を作る一番の動機でした。私と彼らの日々が、保護犬、保護猫たちを少しでも支えるのであればこんなに幸せなことはありません」(同)とも記しています。
捨てられたり、外で生まれたり、動物愛護センターに持ち込まれたり、多頭飼育崩壊から救出されたり、いろんな事情で家がない保護犬・保護猫たち。保護団体などのボランティアさんが、自分のお金と時間をつぎこんで世話をしながら、飼い主を探しています。ハニオくんたちのように幸せになる子が、少しでも増えますように…。
<文/女子SPA!編集部>
どんどん増える、毛だらけの家族たち

プレゼントの飛び出すシール4種類には、ゴミ箱に立つバビブーも!抽選で『ハニオ日記』の購入者3000人に。2021年7月1日締切)