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上司に気に入られる服や態度のルール。元・銀座のNo.1ホステスが教えます

服装は、上司・先輩と似た方向性で「彼らより目立たないこと」が鉄則

 服装を通じて、「集団に馴染もうとしている」とアピールをするなかで、注意するべきは、「上司や先輩よりも目立たないこと」です。 「組織の中では『低い地位の人は高い地位の人よりも組織において、洋服や外見の規範、ルールに従わなければならない』という暗黙の了解があります。どんな組織でも、上に上がれば上がるほどに、裁量は大きくなり、ふるまいの自由度は上がっていきます。上下関係、上司は上司、部下は部下という立場をしっかりと示したいのならば、上司よりも自由な服装をしているのはNGです。地位にあった服装をしておくことで、『上下関係がわかっている=まずは社会人としての常識がある』と評価されやすくなるのです」
ビジネスウーマン

画像はイメージです(以下同)

 どうしても、先輩や上司より目立つ格好やいい格好をしたいという人は、彼らのメンツを無意識に潰しているので、「ライバルとして見られる可能性がある」と自覚を持つことが大切です。 「もちろん職場の雰囲気次第ではそこにライバル心などが生まれず、おしゃれであることを褒められてよい印象を作って評価されることもあります。ただ、社内にいるお局様など『絶対その人よりおしゃれに着飾ってはいけない』という人物がいる場合は、気を付けましょう」

何も考えないですむ「フォーマット」を作ろう

 とはいえ、忙しい毎日の中で、着ていく洋服を考えるのは、多くの人にとっては面倒なもの。学生時代の制服のように、毎日同じ服を着ていくわけにもいかないなか、対策として水希さんが語るのは、「組織人らしさが出て、なおかつ外れないフォーマットを作って、それをひたすら繰り返す」というテクニックです。 「まず、会社員の女性であるならば『白シャツ+スカート+ジャケット』というフォーマットは、答えのひとつになるでしょう。スーツでなくても、ジャケット一枚はおれば『きちんと感』が出ます。私自身は、日頃、ワンピースを着用することが多いのですが、そういったときもジャケットでフォーマル感を調整しています。少し主張のあるデザインでも、ジャケットがほとんどの部分を隠してくれるので楽ですね」  そして、水希さん自身が会社員自身に実践していたのは、「4色のスーツを制服のように着まわす」というもの。 「仕事のための洋服にお金も時間をかけたくなかったので、グレー・紺・茶・ベージュの4色のスーツを買って、着回していました。月曜日に着たものを金曜日にも着ることはありますが、多くの人は人の着ているものを覚えていません。2日連続で同じものでなければ、違和感を持たれたことはありませんでしたね」  4色揃えておくことで、「明る目の服が着たい」というときはベージュ系にして、「今日はビシッと気持ちを引き締めたい」というときには黒や紺で。「目立ちたくないな」という日はグレーにするなど、気分に合わせて印象を調整していくこともできるとか。
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身体の向きと姿勢は一生モノの武器
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