――万が一トイレが詰まってしまった場合に、自分でできる対処法を教えてください。
写真はイメージです。(以下同)
小林「私たちがトイレの詰まりで現場に呼ばれた時に、お客様がしている対応として多いのが、
何度も水を流す・薬剤を流し込む・掃除道具などで詰まりを押すです。しかし、これらは詰まりを解決するうえで全て逆効果なのでやめてください」
――トイレが詰まって水を何回も流したことがあります…。逆効果だったんですね。
小林「先ほども申しましたが、本来水を流すことでトイレットペーパーなど流す物の形を崩さなければいけないんです。ですが、
トイレがつまっている状態で何度も水を流してしまうと、詰まった物を水圧で圧縮させてしまい、ますます詰まらせてしまいます。これと同じ理由で掃除道具などで押すのも、流れないものをさらに固めることになるのでやめてください」
――薬剤はなぜダメなんでしょうか。
小林「溶かすタイプの薬剤を使って詰まりを溶かそうとする方もいるのですが、
このような薬剤は本来浴室や洗面所で使うことが想定されているため、髪の毛などにしか反応しないんです。さらに、トイレで薬剤を使うことでトイレそのものにトラブルを起こす可能性があるのでやめてください。また、『詰まりにはお湯を流すといいと聞きました』といって、お湯を流しているお客様もいましたが効果はありません。根拠のない噂です」
――では、どのような方法が自分でできる対応として効果的でしょうか。
小林「詰まったときは、まずはラバーカップを使ってください。
ラバーカップを使って、奥に入った詰まりを外側に出すことが大事です。ラバーカップはゆっくりと押して、勢いよく引くことで詰まっているものが外に出てきます。他におすすめなのは『
何もしない』です」