声優挑戦の市川染五郎、幼いころには父・幸四郎とムーンウォークを練習
2歳で歌舞伎座初お目見えを果たし、2018年の1月2日に八代目を襲名した市川染五郎さん。現在公開中のアニメーション映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』では初の声優業に挑戦しました。
そんな染五郎さんに作品のことはもちろん、歌舞伎への思いなどを聞きました。
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※本インタビューは2020年に行われました。
――初めての声優のお仕事でしたが、やってみようと後押ししたものはありますか?
市川染五郎さん(以下、染五郎)「イシグロキョウヘイ監督からのお手紙です。ずっとチェリーの声を探していらしたそうなのですが、三谷幸喜さんが作・演出されて僕も出させていただいた新作歌舞伎を観てくださって。『やっとチェリーを見つけた』と思ってくださったと。すごく嬉しくて、監督の思いに応えたいと思いました」
――本作のストーリーで特に惹かれた部分を教えてください。
染五郎「山寺宏一さんが声をあてられたフジヤマさんの若いころと、チェリーに起きる出来事が交錯するような設定でした。でも物語の序盤ではそうなるとは想像できなかったので、面白い設定だなと惹かれましたね」
――叔母さまの松たか子さんも声のお仕事もしています。何かアドバイスは?
染五郎「まったくないです(笑)。そもそも今回のことが決まったときも伝えてません。アフレコが終わってから話したと思いますが、特に驚くでもなく『へえ~』って感じでした」
――チェリーは17歳なので、年上です。何か気を付けましたか?
染五郎「17歳という年齢は意識しませんでした。もともと実年齢より上に見られますし。でも声だけの演技というのはとても難しかったです。何年か前に『ハムレット』の朗読はしたことはあって、そのときに声だけの演技の難しさは痛感していましたが、やっぱり難しかったです」





