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サンドウィッチマンら芸人絵のバズリきっかけで人気イラストレーターに。意外な“ネタ元”とは

第一印象から工夫して絵に落とし込む

――イラストは、写真や動画を見ながら描いているのですか? 「それだと単なる模写になっちゃうので、最初に受けた第一印象をおさえて絵に落とし込むという流れで描いてます。『この人はあの動物っぽいな』とか、『この人の顔はここが特徴だな』とか」
(C)shiohida

ダイアン(C)shiohida

――これまで描いた芸人さんの中で、実はちょっと難しかったという人はいますか? 「具体的にこの人っていうのはないんですけど、やっぱり描きづらい人と描きやすい人はいますよね。  僕の場合は、女性が苦手なんです。画風がちょっと悪そうだったりモンスターチックだったりするので、正直あんまり可愛くはないし失礼になっちゃう……。女性を描く時にはテイストを変えることもあります」 ――でも、M-1グランプリの時にアップされていた上沼恵美子さんは画風そのままでしたよね(笑)。 「あれは思い切りました(笑)。男女限らずある程度は気を使って描いている部分はありますが、気を使いすぎてつまんない絵になるのも嫌なので、ちゃんと思い切るようにしています」
(C)shiohida

M1グランプリ審査員ドン!(C)shiohida

風刺画に衝撃を受け、そこからブラッシュアップ

――芸人さんを描くにあたって、なぜあえて悪人風にデフォルメしようと思ったのですか? 「別にそうしようと思ったわけではないんですよ。自分の趣味をぶち込んでカッコ良く描こうとしたら、ポケットに手を入れたり腕を組ませたりするポージングになって、結果的に悪人ぽくなってしまっただけなんです」
(C)shiohida

デフォルメタイプ分析(C)shiohida

――純粋にああいう作風が好きってことなんですね。shiohidaさんのイラストレーターとしてのルーツはどういったところにあるのでしょうか。 「僕は昔から風刺画が好きなんですよ。ラルフ・ステッドマンのドキュメンタリー映画『マンガで世界を変えようとした男』を見て衝撃を受けて、ああいう絵を描きたいという気持ちでやってきました。  何年かかけて徐々にブラッシュアップして、今のイラストの形になってるんです」
『マンガで世界を変えようとした男 ラルフ・ステッドマン』

『マンガで世界を変えようとした男 ラルフ・ステッドマン』

――アメコミ風と言われることもあるそうですね。アメコミのテイストは意識してました? 「それが、僕はぜんぜんアメコミを知らなかったんですよ。だからずっと違和感があったんですが、最近ちょっと調べるようになったら好きになってしまいました(笑)」
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SNSでバズったのがきっかけでイラストレーターに
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