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妻を亡くした大物俳優、10歳の息子に話した「生と死のこと」が感動的

 昨年7月、乳がんのため愛妻ケリー・プレストンを亡くしたジョン・トラボルタ(67)。このほど出演したトーク番組で、ケリーが他界した後の日々を振り返り、10歳の息子が「パパも死んでしまうのでは……」と不安を抱いていたことを明かした。これまで、元恋人、16歳の長男、そして妻の死を経験したジョンが、遺された息子に伝えたこととは――。

いつ死ぬか、いつまで生き続けるのか、それは誰にもわからない

Bangshowbiz20210830 (1)

ジョン・トラボルタ

 先日、ケヴィン・ハートのトーク番組『ハート・トゥ・ハート』に出演したジョンは、乳がん闘病後にこの世を去ったケリーについて言及。亡くなった後に、10歳の息子ベン君と生と死について話し合ったことを明かした。 「 (ベンから) 『ママが亡くなって、次はパパも死んじゃうんじゃないかと不安なんだ』と言われた」 「僕は『それは全然違うことだよ』と言って、自分の寿命と彼女の限られた人生の違いを話すことにしたんだ」  そしてジョンは、次のように諭したという。 「ベン、君はいつも真実を大切にしているよね。だから、人生についての真実を話すよ。自分がいつ死ぬか、もしくはいつまで生き続けるのか、それは誰にもわからないんだよ。君のお兄ちゃんは16歳で行ってしまった。あまりにも若すぎる。ママは57歳で亡くなった。それも早すぎる。でも誰が予言できるのかな? 僕は明日死ぬかもしれない。君だってそうだよ。誰でもそう。だから、それも人生の一部なんだと考えるようにしよう。はっきりしたことは誰にもわからない。ただ、長く生きられるように、ベストを尽くすんだ

愛する女性2人を同じ病気で失った

 1991年に結婚し、3人の子供にも恵まれたジョンとケリー。しかし、2009年には当時16歳の長男ジェット君を亡くすという悲劇に見舞われた。ジェット君の死について「自分の責任だと痛感している」と話し、つらい日々を送っていたケリーだが、2010年には第3子を妊娠。このとき48歳と高齢ではあったものの、次男のベン君を無事出産した。
 子育てのために表舞台から遠ざかっていたケリーはその後、乳がんを患い、ひそかに闘病生活を送っていたが、昨年7月に帰らぬ人となった。  長男ジェット君に続き、愛妻も失ったジョンだが、実はそれ以前にも大切な人を亡くしている。1977年、23歳の時に交際していた女優のダイアナ・ハイランドも乳がんで死去している。同じ病で2人の愛する女性を失った悲しみは、計り知れない。  大切な人の死を何度も経験したジョンは、今年4月、雑誌のインタビューで悲しみとの向き合い方について次のように語っている。 「亡くなった人を悼むことは、個人的な経験であることを学んだ」 「悲しみの感じ方は人それぞれ。だから各々が自分の感情に向き合うことが大切だ」  ケリーが亡くなった後、多くの人々から慰めの言葉をかけられたというジョンは、仲間がいることは素晴しいとしつつも、周囲の悲しみに、むしろ押しつぶされそうになったとも話す。 「みんなの悲しみに、どう対処してよいかわからず、自分がギリギリの状態に追い込まれた。自分自身の喪失感や悲しみを乗り越えることよりも、悲しんでいる周囲の人々を助けようとしてしまった」 「大切な人を亡くし、悲嘆に暮れている人を助けるうえで最も大切なことは、悲しみをしっかり感じられるようにしてあげること。他人がそれを邪魔しないことだ」 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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