「猫を飼いたい!」の前に伝えたい、猫との暮らしで起きること
世の中は空前のペットブーム。外出が減った私達にとって、ペットは癒しそのものです。なかでも、鳴き声も静かで散歩が要らない猫は大人気。
でもちょっと待って、行動に移す前に『これから猫を飼う人に伝えたい11のこと』(辰巳出版)を読んでほしいのです。著者で猫歌人の仁尾智さんが、短歌と可愛らしいイラストを織り交ぜながら、猫に寄り添う生き方を説いています。
かくいう私も猫を飼っているひとり。猫というのは確かにすこぶる可愛いです。でも、人に人格があるように猫にも猫格があります。可愛いのと同じくらい、覚悟が必要なことも。まずはそこを知ってほしいのです。
犬なら「お手」「お座り」などのしつけや、フリスビーで遊ぶなど、飼い主との交流がはかれますが、猫にはまったく通用しません。猫はひたすら自由です。高級な餌を買っても食べてくれなかったり(それより人間のゴハンをつまみ食いしたがる)、玩具を与えても見向きもしないことも多いです(Amazonの箱が大好き)。
私も一時期は「お手」「お座り」をしつけようと努力しましたが、冷ややかな目で見つめられて終わりました。そして飼い主はあきらめの境地に陥り、とことん自由を謳歌する猫を羨むのです。
本書にある一文「猫のためにしているように見えることは、実は全部自分のためだ」。言い得て妙!としか言いようがありません。猫はしつけられない、期待もできない、でも猫の背中は人間が忘れた何かを物語っています。
「猫が飼いたい!」衝動の前に
しつけはできない、期待しない
私も一時期は「お手」「お座り」をしつけようと努力しましたが、冷ややかな目で見つめられて終わりました。そして飼い主はあきらめの境地に陥り、とことん自由を謳歌する猫を羨むのです。
本書にある一文「猫のためにしているように見えることは、実は全部自分のためだ」。言い得て妙!としか言いようがありません。猫はしつけられない、期待もできない、でも猫の背中は人間が忘れた何かを物語っています。
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