五輪選手村マンションの住み心地は?札幌、長野で現地レポート
五輪・パラリンピック開催中は、各国選手団の宿舎として使用されていた選手村。東京・晴海にある21棟の建物も今後はマンションとして転用されることが決まっており、一部はすでに販売済みです。
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まず訪れたのは、札幌冬季五輪の選手村があった札幌市南区の真駒内(まこまない)地区。近くには真駒内セキスイハイムスタジアム、コンサート会場として有名な真駒内セキスイハイムアリーナのある真駒内公園がありますが、いずれも当時の五輪のメイン会場。敷地は84.7ヘクタールと広大で、現在は地元住民たちの憩いの場となっています。
最寄り駅は札幌市内を縦断する市営地下鉄南北線の終点・真駒内駅。五輪開幕に合わせて開業され、駅周辺は山ばかり。そこを切り開いて土地を造成したようです。
一帯には戸建ての住宅はほとんどなく、あるのはマンション型や団地風の集合住宅ばかり。「五輪団地」と書かれたプレートや案内板があちこちにあり、ここが選手村だったことがわかります。
ただし、建物はいわゆる典型的な団地っぽい造りが多い一方、当時としてはかなり斬新だったと思われるモダンなマンションも。正直、築50年とは思えないほど立派で、当時としては最先端の技術を用いて建てられたのでしょう。
実は、過去に日本で開催された72年札幌、98年長野の2度の冬季五輪での選手村も大会終了後は、それぞれ一般向けの住宅として転用。でも、気になるのは選手村マンションの立地などの環境面や物件としての住み心地。そこで実際に現地を訪れ、住んでいる方たちに話を聞いてみました。