――スナフキンのモデルと言われる、生涯友人関係が続いたというアトスや、トフスランとビフスランのモデルとなった、トーベと激しい恋に落ちたヴィヴィカとの関係が、トーベに与えた影響も大きいですね。おしゃまさんのモデル、トゥーリッキはそっくりでした。
『TOVE』より
監督「ムーミンのキャラクターたちが、実際の彼女の人生にいた人々から来ているのだと知ったとき、なんて特別なことなんだろうと思いました。そしてムーミンの物語が、なぜあそこまで素晴らしいのかというミステリーが解けたような気がしました。
トーベは自分にとってすごく意味のある物語や実生活で出会った人々を、自分のアートのなかで使っていきたいと考えた。内なるイマジネーションと、自分の心に近い人々とのコンビネーションが形になったのだと思います。クリエイションというのは、ハートから来るべき。だからこそ人に響くのだと思うし、そうでなければ作品を見る者との対話も始まりません」
『TOVE』より
――同性のヴィヴィカに対する激しい思いも、本作で初めて知りました。
監督「同じジェンダーである女性と女性の恋愛関係を描くことができたのは、私にとって非常に重要なことでした。映画のなかで、ジェンダーがふたりの恋愛において、何か問題を起こしているところは一切ありません。二人の恋愛観が違うから起きている問題であって、ジェンダーが問題だったわけではない。そうしたラブストーリーを描くことができたのは本当に最高でした。日本の方にも愛を祝福する作品として観てもらえたらと思います」
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