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『イカゲーム』監督の壮絶な制作秘話「ストレスで歯が6本抜けた」

日本の漫画から着想を得た

 ドンヒョク監督は、2000年代後半の世界的な金融危機での個人的な経験から、イカゲームというサバイバル・ドラマを思いついたことも明かしている。 「母が勤めていた会社を退職し、経済的に非常に苦しくなりました。私が勤めていた会社も経営破綻してしまいました。だから、1年ほど仕事ができなかったのです。母、私、祖母の3人でローンを組まなくてはいけなくなりました」  苦境に陥っていたとき、ソウルのマンガ喫茶に通っていたというドンヒョク監督。日本の漫画を読んだことで、作品のアイディアが浮かんだそうだ 「『バトル・ロワイアル』や『ライアーゲーム』などのサバイバルゲームの漫画を読んでました。そこでお金や成功を求めて必死になっている人たちの姿に共感したのです。私の人生でどん底だった時でしたから。もし、現実にこのようなサバイバルゲームがあったら、家族のために賞金稼ぎに参加するのだろうか、と私は考えました。自分は映画監督なので、このようなストーリーに自分のタッチを加えることができると思い、脚本を書き始めたのです」

一部の小学校では視聴の自粛を要請

 とにかくすさまじい反響を呼んでいる「イカゲーム」だが、その結末には不満の声も。米プロバスケットボールNBA・レイカーズに所属するスーパースター、レブロン・ジェームズが記者会見中に同ドラマに言及。どうやら結末に納得がいかなかったようで、「気に入らない」と発言し、話題になった。
 教育現場からは規制を求める動きも出ている。巨額の賞金を手に入れるために、登場人物が命を賭けてデスゲームに挑戦していくこのドラマには、所々にバイオレンスシーンも含まれている。そのため、イギリスの一部の自治体は、過激な遊びを真似する子供が相次いでいるとして、保護者にドラマの視聴禁止を要請した
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ハロウィン仮装も禁止に
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