「私が19歳のときに流行っていたパラパラの動画とか『懐かしいでしょ?』と言わんばかりに送られてくるのですが、別にそこまで懐かしい気分に浸りたくないのでもうウンザリで……。それに、夫や娘にはもともとギャルだったことを言ってないんですよ。それなのに家にいてもミカちゃんからずっとLINEが送られてくるので、夫も怪しんでいます。
ミカちゃんは年下だけど上司でもあるし、会社で同じチームなのでブロックや通知オフにするわけにはいかないんです。もし、これが男性相手なら業務上に関係ない連絡でセクハラとして対処できるかもしれませんが、相手は年下の女の子。別に悪い子というわけでなないのでそこまでキツく言うこともできないんですよね……」
そしてつい先日、真理子さんの我慢の限界を超えそうになった出来事が起きたといいます。

「ミカちゃんにハロウィンにギャルの仮装をしようと言われたんです。それも社内の休憩中に大声でその話をされて参りましたね……。私が予定をつけて断ると、ミカちゃんはハロウィンの前日に大荷物を持って出社してきました。どうやら私の分までギャルの衣装を持ってきていたようですが、さすがにできませんでしたね。
帰り際、誘われたくなくてミカちゃんに気付かれないように退勤したのですが、翌週、出社するのが気まずかったです。無視するのも気まずいので、上司に相談してチームを変えてもらうか、別のパートを探すかまで悩んでいます……」
筆者の周りにも元ギャルだったという人は多いですが、なかには黒歴史と言ってその過去を隠したがる人もいます。
真理子さんもミカさんだけにこっそり教えたつもりが、大声で話しかけてくることで他の従業員からもバレてしまったといいます。
ミカさんからすれば憧れの先輩ができて嬉しかったのかもしれませんが、真理子さんの気持ちももう少し考えるべきなのでは?と思いました。
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<取材・文/結城 イラスト/やましたともこ>
結城
男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:
@yuki55writer