運動を“その場だけスッキリ”で終わらせない!快適さキープのために「知るべきこと」
心や身体に不調を感じるとき。気分転換にランニングをしてみたり、コンディションを上げるためにジムでトレーニングをしてみたり。すると、その場もしくはその後しばらくは、スッキリとした爽快感を得られるかもしれません。が、しかし、時間が経つとまたグッタリ……。
zen place pilates(ゼンプレイスピラティス)」田町スタジオでインストラクターを務めるAkitoさんに、お話を聞いてきました。
【前回記事】⇒「ピラティス」が心と体の不調に効く理由。肩こり、落ち込みまでスッキリ!
――運動をしたり、マッサージに行ったりすると、心身がスッキリするのですが、効果が持続しないように感じます。
Akitoさん(以下、Akito)「ジムでのトレーニングや整体などでは、良い運動になったり、身体が健康になったりもしますが、“その場だけ”の健康になってしまうことが多いのが現状かもしれません」
―― “その場だけ”の健康にしないためには、どうしたら?
Akito「私たちは、自分の身体の使い方や、動きそのものを日常的に意識することってあまりないんです。実は、私たちの動きは効率よく無意識におこなえるようパターン化されています。これが脳と身体の繋がりによる『癖(くせ)』です。
しかし効率を重視する『癖』を続けると、脳と身体がアンバランスな状態になっていきます。だからこそ、そこを深く意識することが大事になってきます」
Akito「そこで有効なのが、身体に意識を向けて意識的に動かしていくマインドフルムーブメントです。zen placeのピラティスでは、意識的な動きを通して、自分の身体の癖やパターンに気づくこと、身体本来の自然な使い方を自分自身で学んでいってもらうことを目的にしているんですね。そうすることで、日々変化していく自分自身に気づく力も向上し、より良い状態へ自分の行動を選択していくことができます。
スタジオにいないときでも、日常に生かしてもらえるようになる。これが、“その場だけ”の健康にしないために大事なことなんです」
――自宅にいながら、身体の使い方や動きを意識する方法は? オススメのエクササイズはありますか?
Akito「自分の身体で何が起こっているのかを感じ取ることが、まず大事なポイントです。たとえば、立位(りつい)で手を腰骨に添え、右の腰を前に出すと背骨が左にねじれる。反対も同じようにおこない、何度か繰り返してみます。
当たり前の動きですが、この感覚は脳に情報としてしっかりと伝わっているんです。また、意識しながら動くことで、自分の身体のズレにも気づきやすくなります」
――けっこう左右差がある気がします。
Akito「“ねじる”というのは、普段あまりしない動きなんですが、意識づけになるだけではなく、姿勢の改善にもつながるのでオススメですよ。
ピラティスには、仰向けになって、腹部をねじる『スパインツイストスーパイン』というエクササイズがあるので、やってみましょう」
日ごろから、“良い状態”を少しでも長く保ちたいと思っている方は多いでしょう。では、そのためにはどのようなことを意識して過ごしたらいいのでしょうか?「“その場だけの健康”になってない? 自分の「癖」を知る重要性
自宅でやってみて! “ねじる”動きが効果的
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