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元彼と復縁したクリスマス。もらった指輪で、恐ろしい展開に…

指輪が抜けなくなり、消防署へ

「ですが、どうしても今すぐこの指輪をしたかったので、無理矢理グリグリと指の根元まではめ込んだんですよ」 Tさんに「本当にありがとう!デザインもすごく可愛い」と指輪をした手を見せていたら「だ、大丈夫なの?それ」と心配されてしまいました。 「そしたら指がうっ血して赤くなり、どうしても指輪が抜けなくなってしまってアセりました。ハンドソープや、オリーブオイルを塗って取ろうとしましたがダメで冷や汗が止まりませんでした」 するとTさんがスマホで検索し「消防署に行けば切ってくれるらしい!今すぐ行こう」とタクシーを呼びました。消防署には、人命救助のためにリングカッターという工具があるらしく、ネットで「消防署へ」という説が広まっているのです。 「私は『せっかくの可愛い指輪を切るなんて嫌だ』と言ったのですが『指輪はまた買うから!指の方が何倍も大事でしょ』とさとされました。見ると、指のうっ血が紫がかってきて、熱を持ってきたので私もそんなこと言っている場合じゃないんだなと悟りましたね」 ちなみに、至急でないなら、指輪の工房などで切ってもらうべき(消防署の本来の仕事じゃないですしね)とも言われていますが、菜緒さんの場合は一刻を争う状況だったようです。 指輪切断

指輪切断用の工具でバチンッ!

タクシーの中から消防署に電話をし、事情を話しておいたので、受付で「先程電話した、指輪の…」と言うと、スムーズに署内に通してくれたそう。 「Tって頼りになるし、消防署の連携に感謝しました。そしてすぐに“リングカッター”という指輪切断用の工具を使って切ってもらえたんですよ『バチンッ!』とすごい音がしましたが、痛くはなかったです」 自分の事のように「よかった!よかった!」と喜んでくれた消防士さんに何度もお礼を言い、消防署を後にしました。 「ロマンチックとは程遠い、バタバタしたクリスマスになってしまいましたが…Tの良さを再認識できたので良かったかなと思っています」 後日2人は宝飾店に行き、キチンとサイズの合った指輪を買ったそうです。 ―冬のトホホエピソード― 【他のエピソードを読む】⇒「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ <文&イラスト/鈴木詩子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
鈴木詩子
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
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