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10万円をコツコツ増やそう!おこづかいで買える割安株

日本中で高まっている投資熱。リスクのある個別株への投資に抵抗感をもつ日本人は少なくないが、堅実に上がる成長株をチョイスできれば儲けの幅は大きく広がる。10万円を元手に個別株投資の“コツ”を掴み、ワンランク上の投資術を身に着けよう! 3D rendered clay-style characters

株のバーゲンセール、「PO」って?

サラリーマンにとって虎の子の10万円を目減りさせることなく、手堅く株式投資で勝ちたい。そんなわがままな願いを叶えうるのが、株式の公募・売り出し(PO)だ。上場企業が新たに発行する株式や、すでに大株主の保有株などを投資家に取得させるための募集に応募する取得法である。 例えば、10月25日に実施された日本郵政のPOでの募集価格は820.6円。一方、譲渡日の29日の終値は875円。最低取得単位は100株なので5000円以上の含み益となった(12/17時点で、100株が8万8990円)。 専業投資家歴33年のかぶ1000氏はPO投資の妙味について次のように解説する。 「POを引き受ける証券会社は、確実に売り切るためにも需要状況を勘案した上で、市場価格よりも安く売り出します。2~5%引きが一般的で、’21年は80銘柄ほど行われました。ある種バーゲンセールみたいなもの。POの情報は大体2週間前に出ることが多く、適時、証券会社や開示情報閲覧サービスなどをチェックしてください」

10万円以内で買える銘柄の選び方は?

POで経験を積んだあとは、自らで株を選別して買い、結果に繋げたい。自分の目で見て考えることの大切さをかぶ1000氏は唱える。 「誰にでも得意分野はある。外食が好きとか、女性ならファッションや美容だったり。得意分野で生まれた“気づき”が、会社や業界を調べる動機となっていくのです」
投資

出社回数増加に伴うスーツ需要など、アフターコロナの動きに注目だ。このような見方で世の中を眺めて“投資脳”を鍛えよう 写真/PIXTA

かぶ1000氏が持ち前の“気づき”力で注目するのがスーツ販売大手の青山商事だ(12/17時点で、最低取得単位100株が6万8200円で買える)。 友人と会話すると、誰もが「コロナ太りした」と口をそろえたことがヒントに。 「コロナが明けて出社の機会が増えると、今までのスーツが入らなくなる人がいるはず。そこで買い替えの需要が生まれる。青山商事はコロナの影響で株価はコロナ前の高値から一時は十分の一近くまで落ち込みました。今は少し戻してますが、まだ安い」
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“ダメ”な企業にこそチャンスがある場合も
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