T先生は愛想も良く、教え方も上手だったそうで、理央さんたちはレッスンを楽しく受けることができたそうです。

「レッスンが終わって、Y子は疲れたと言って先にホテルに戻りました。私はもう少し滑りたかったので、チャレンジコースに行ってみたんです。その頂上付近にのぼったときにT先生と再会しました。先生にここは危ないからって、斜面が緩やかなベーシックコースを勧められて、一緒に滑ることになりました」
2人でスキーを楽しんだ後、滑り降りた先にあったコテージで少し休憩することになったそう。
そのコテージはT先生の会社が休憩所として使っている場所で、日中は彼だけが使用しており、ほかには人がいなかったそうです。
15分くらい休憩して帰ろうと思っていたそうですが…。
「会話が弾んで気づいたら1時間くらい話していたんです。外は薄暗くて、あたたかいコテージで2人きり…。
いい雰囲気に流されてしまって、いけない一線を超えてしまいました」
そのあとY子さんと合流し、T先生とあったことをすべて話したそうです。その日は、「お互いい年だし、まあいい経験だったんじゃない」という話で終わったそうですが、後日理央さんは、この出来事を後悔することになります。