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SNSでマウントしあう人へ。妄想と怒りをしずめる方法を、大愚和尚が語る

2021年もいよいよ最後になりました。年末になると一年を振り返る人も多いでしょう。そうした振り返りをより意味のあるものにしてくれるのが、禅語です。
大愚元勝さん

大愚元勝さん

540年の歴史を誇る禅寺の住職である大愚元勝さんは、登録者42万人(2021年12月現在)のYouTuberでもあります。これまで、たくさんの人の悩みに禅語を用いてアドバイスをしてきました。大愚さんは禅語について「短く鋭い言葉の中に、私たちの心眼を開かせ、迷いから悟り(気づき)へ導く力を秘めている」といいます。 今回は大愚さんの著書『最後にあなたを救う禅語』より「莫妄想」と「一炷香」を紹介します。 (以下、同書より抜粋して再編集) 禅語_書影カバー

【莫妄想】まくもうぞう:流されず、冷静に、今やるべきことを見極める

無業(むごう)(760〜821年)という和尚様は、「無業の一生、莫妄想」とおっしゃって、何を聞かれても、「莫妄想、莫妄想」と返し、自分自身にも「莫妄想」と唱えた人だったそうです。この禅語は、「妄想するなかれ」というシンプルな意味で、実は自分の脳内を自律し、コントロールしていく、非常に合理的で重要な言葉です。
うつ 女性 悩む ストレス

写真はイメージです

新型コロナウイルス感染症が世界中を震撼させ、SNSが誹謗中傷の道具になるなど、さまざまな問題が起き、漠然とした不安が湧き起こる現代には、特に不可欠な言葉です。 妄想は、不安や恐れで心が波打っているときに、どんな人の心にも必ず湧き起こってくるものなのです。そして、人に行動を促します。知らず知らずのうちに、衝動的な行動を起こさせる恐ろしい火種になるのです。

偽りの世界を真に受けて、苦しむ人が多い

妄想が起こる原因は、その人の心の中に巣食う「貪瞋痴(とんじんち)」という三毒です。「貪」は心に自然と湧き起こる欲。「瞋」は怒り。「痴」は怠け心と無智のこと。この三毒は人々から冷静さを奪います。 妄想を防ぐためには、この「貪瞋痴」から離れ、実体を見ること、真実を見極めることです。しかし、それはそんなに簡単にはいきません。 「こうでなくてはならない」と周りから押し付けられた世界を生真面目に捉え、苦しんでいる人がとても多いのです。けれども、一瞬立ち止まり、冷静になれば、それは自分の心が勝手に抱いている妄想にすぎないことがわかるはずです。
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SNSで妄想合戦をしている
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