ジャイアントパンダは双子出産が多いことでも知られていますが、その一方で、2頭を同時に育てることが少ないとされています。
そこで、シンシンが1頭の世話をしているときは、もう1頭を職員さんが世話をするという体制で、2頭のパンダは保育器とお母さんのもとを行き来するような生活を送っていました。
子パンダたちは、母乳や人口乳をたくさん飲んで、みるみる成長。出産から約2ヶ月後の8月27日には、保育器から外に出され、保育室内に設置されたサークルの中で育てられるように。この頃から、2頭とも眼が開き始めたようですが、物を識別するほど見えているか……は、まだわからない状態でした。
無事にすくすくと育つなか、いまだ決まっていないのが「名前」でした。
そこで、上野動物公園では、8月7日から8月20日までの14日間、ジャイアントパンダの子ども2頭の名前を一般募集しました。条件は「ジャイアントパンダの子ども2頭のカタカナ表記の名前、オス・メスそれぞれ各1点(表記はカタカナで9文字以内)」。
応募件数は、19万件以上! 応募の多かった名前上位150点を対象に、国内外のパンダと同じ名前や既存キャラクター名などをのぞいた、オス5点・メス6点を名前候補選考委員会で審議。その中からもっとも高い評価を得た名前を中国側に確認し、最終的な名前が決定。
10月8日に、オスのパンダは「シャオシャオ」、メスのパンダは「レイレイ」との名前に決定したことが発表されたのです。
シャオシャオの漢字名は、「暁暁」。「夜明けの光が差し、明るくなる」という意味を持っています。レイレイの漢字名は「蕾蕾」。「蕾(つぼみ)から美しい花が咲き、未来へつながっていく」という意味が込められています。