また、今後の展開で目が離せないのは、忍の夫・綿貫洋平。原作の洋平は、暴力は振るわないものの、粘着質なモラハラタイプ。妻の仕事や人格を否定し、人前でも平気で馬鹿にします。実は、子供が生まれてすぐに浮気していたという過去が。
やたらと体を求めてきて、性行為で妻を引き止めようとするところもかなりキモいです!
(C)坂井恵理「シジュウカラ」双葉社
原作8巻では、洋平がモラハラ全開で大ハッスル。妻に愛想を尽かされ、あの手この手を使って駄々をこねるシーンは、どれも無様(ぶざま)で見ものです。
ドラマで洋平役を演じるのは、大人計画所属の名優・宮崎吐夢。彼の演じる洋平はどこか可愛げがありますが、今後、妻の不倫疑惑に際してどのように豹変(ひょうへん)するのか、注目したいところです。
慈悲深い母であり、忍耐強い妻であり、魅力的な女性でもある主人公・忍。
生活のためにを言いたいことを飲み込み、夫の言いなりになって生きてきた彼女が、自分の殻(から)を破く様を描いたこの作品。アラフォーの女性に限らず、共感する部分は多いはず。
「年甲斐もなくときめきたい」「今の生活から抜け出したい」そんな願望がある人は、是非ドラマも原作もチェックしてみてください。
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<文/藍川じゅん>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】藍川じゅん
80年生。フリーライター。ハンドルネームは
永田王。著作に『女の性欲解消日記』(eロマンス新書)など。