観る人も騙される!長澤まさみ『コンフィデンスマンJP 英雄編』は映画からでも十分楽しい
コメディエンヌの才能を開花させた長澤まさみ
ダー子が企てる、壮大な騙し合いの計画。毎回(ほぼ)納得の結末になるのは、敵味方関係なくその人を深く理解し愛しているからではないかと思うのです。映画-ロマンス編-でダー子は弟子のモナコに伝えます。「オサカナを吊り上げられるかどうかは、どれだけ深く知ることができるかで決まるのよ」と。 表面的な情報はもちろん、その人のルーツや心の底で欲しがっているものまで理解するダー子。その愛情深さがあるからこそ、多少の傍若無人さも自信過剰な態度も愛おしく見えてくるのでしょう。 そんなキャラクターにダー子を押し上げたのは、長澤まさみの実力も大きいはず。ドラマ版ではじめて大口を開けて豪快に笑うダー子を観た時「こんなに弾けた長澤まさみはじめて」と驚きました。普通の人がやったら下品に思ってしまうような言動も、長澤まさみがやるとなぜかキュートに見えてしまうのです。それこそがコメディエンヌ・長澤の真骨頂!映画-英雄編-でも、長澤が演じるダー子にすっかり魅了されてしまうことでしょう。
今回は、ダー子とボクちゃん、リチャードが勝負?!
鈴木まこと
日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間でドラマ・映画を各100本以上鑑賞するアラフォーエンタメライター。雑誌・広告制作会社を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとしても活動。X:@makoto12130201