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飲む中絶薬で“自分で中絶”できる国も。日本ではなぜダメなのか

指定医師しか中絶できない制度は、もういらない

 そもそも母体保護法指定医師しか中絶を行えないという制度も、この薬の導入を機に見直すべきではないでしょうか。  指定医師制度は1948年に優生保護法が成立した時に作られました。戦後の混乱の中、結婚ブームとベビーブームが始まって大量の「望まない妊娠」が発生し、ヤミ中絶とそれによる事故が勃発しました。そこで、女性の安全と健康のために、「ソウハ法」をきちんと習得した医師のみが中絶を行うべきだという産婦人科医の国会議員の意見が通り、法律が作られました。  1940年代の日本には、避妊もなかったし、「ソウハ」以外に臨まない妊娠を食い止める手段がなかったのです。だから大卒国家公務員の初任給の大半が飛んでしまうような価格でも、人々は中絶に殺到しました。公の統計だけで年間100万件もの中絶が9年間も続くような事態になったのです。

中絶薬は30年以上も前に開発されていたのに

 でも、もはや時代が違います。半世紀前に欧米で吸引法が確立され、30年以上も前に発明された中絶薬が開発されて、世界では「安全な中絶」は「女性の人権」とされる時代になっているのです。日本だけが取り残されてしまっています。
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中絶手術で儲ける医師たち
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