――最初の緊急事態宣言のときに加川良さんの「教訓1」をギターの弾き語りでカバーした動画が大反響でしたが、それも後押しにはなりましたか?
杏:そうですね。みなさんから「また歌ってほしい」みたいなことも言われてはいましたので、それなら歌も歌ってみようかなということでYouTubeチャンネルをやろうかなと思いました。
――まだ早いのですが、来たる40代の人生設計についてはいかがでしょうか?
杏:今は子どもファーストでやっているので、徐々に手が離れていってから、でしょうか。40代の終わりくらいには独立した人間同士の雰囲気になってると思うので。それこそ今回の映画みたいな親子のぶつかりあいだったり、親離れ・子離れをしていく時期が来るんだろうなと思います。
今のわたしの家庭の状況だと、子どもがひとりで家を出ていくことすら、まだしたことがないので、彼らが彼らのタイミングで家を出入りしたり、予定を組んだり、人と連絡を取ったりすることなどが、想像できない未知の世界なんです。でも、きっと40代になれば、そういうことでラクになったりするかもしれないですよね。悩むこともあるだろうし、ぶつかることもあるだろうし、怒ることもあるだろうなと思うと、楽しみでもあり、それまでに自分もしっかりしないとなって思います。
――子離れした後にしてみたいことはありますか?
杏:これは子どもと一緒でもいいのですが、今回の映画みたいに世界中へ旅行とかしてみたいですね。これから小学生になってくるので、しばらくは子どもの休みと合わせて旅行をしたり、という感じにはなると思います。その時々で旅行のスタイルは変わってくると思いますけど。
――たとえば“世界遺産”など?
杏:『世界遺産』(TBS)の番組のナレーションをしていると、行ってみたい国や場所がすごく多くなるんです。知らない場所がほとんどなので。世界遺産ってひと口に言っても、自然遺産と文化遺産の2種類があるのですが、両方とも回ってみたいなと思っているところです(笑)。
――今年、2022年の抱負は?
杏:フランス語の勉強を始めて1年くらい経つのですが、そろそろ資格を取ってみたいなと思っています。フランス語にも英検やいわゆるTOEICみたいなものがあったりするので、身になるまでやろうかなと思っています。日常会話ができるようになるのが目標です。あとは始めたSNSをちゃんと継続することです。続けることは大変だし、大事だと聞いたので、定期的に発信していくということを無理なくやっていこうと思っています。
【画像をすべて見る】⇒
画像をタップすると次の画像が見られます
<取材・文/トキタタカシ>
トキタタカシ
映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、
インスタグラムにて写真レポートを行うことも。